岩手県教育委員会は2022年9月28日、連携協定を締結しているnoteで構築したオウンドメディアの公開を発表した。全県立高63校が同一プラットフォームで情報発信し、県教委が各学校の発信をまとめるオウンドメディア作成事例は、全国的にも新しい取組みとなる。
岩手県は2020年から、高校と地域が協働で「いわて高校魅力化」プロジェクトを取り組む中で、生徒たちは正解のない課題に向き合い、地域の人と対話することで考えを深め、学校でのさらなる学びへと繋げている。2022年2月には、生徒たちが探究的に学んでいくようすをより多くの人に発信するため、noteと連携協定を締結、3月には全県立高校63校がnoteアカウントを開設した。
noteは、県教委と各学校の教員を対象に研修会を計2回実施し、noteで公共・教育分野を担当するディレクターが、noteの基本的な使い方から記事作成のコツ等をレクチャー。これまで学校ごとの特色ある学びのようすが日々発信されている。
今回、県教委が各学校の記事をまとめるオウンドメディアを開設したことで、各県立高校が取り組む探究的な学びのようすや最新情報を一覧で見ることができるようになった。メディアの構築には、noteに投稿された記事をまとめる「マガジン機能」を利用。投稿機能は、誰でも直感的な操作ができるようシンプルに設計されているため、異動で担当変更が多い県立高校の先生でも継続的な記事更新が可能となる。なお、岩手県の事例は連携協定に基づき、開発中の機能を特別に利用して作成している。一般提供時期は未定。
noteの教育支援プログラムでは、公立・私立問わず全国の小中高校・特別支援学校を対象に、法人向け高機能プラン「note pro」の無償提供、2022年4月からは、教育委員会を対象にした「note pro一括導入プラン」の提供を開始している。