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東京都の教員採用選考、受験票を誤送信

 東京都教育委員会は2022年(令和4年)6月15日、電子データで配信した東京都公立学校教員採用候補者選考(令和5年度採用)の受験票に誤送信があったことを発表した。110名分について、それぞれ別の受験者1名が閲覧可能な状況が発生したという。

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 東京都教育委員会は2022年(令和4年)6月15日、電子データで配信した東京都公立学校教員採用候補者選考(令和5年度採用)の受験票に誤送信があったことを発表した。110名分について、それぞれ別の受験者1名が閲覧可能な状況が発生したという。

 令和4年度東京都公立学校教員採用候補者選考(令和5年度採用)は、2022年7月10日に第一次選考が行われる。6月15日に、採用選考受験者にEメールにて受験票のダウンロードページを案内したところ、同日に受験者1名より、受験票をダウンロードしようとした際に別の受験者の受験票が表示されたとの連絡があった。調査したところ、110名分の受験票について、本人以外の別の受験者1名が閲覧およびダウンロードすることが可能な状況になっていたことが判明した。

 事故の原因としては、電子申請システムに受験者のデータを保存する際にエラーが発生し、再度保存作業を行った際に正しくデータが保存できていなかったことが考えられるという。そのため、正しいデータが保存できていないことを把握できないまま、一部に間違った受験票データを閲覧・ダウンロード可能としてしまった。

 事故のあった翌6月16日には、対象者110名に対し、Eメールでお詫びをするとともに、同日以降、電話にて個々に状況を説明し、あらためて謝罪した。また、アクセスログ調査により別の受験者の受験票を閲覧・ダウンロードしたことを確認できた9名を含む対象者全員に、受験票データのダウンロードの有無を確認し、ダウンロードをしている場合にはデータの削除を依頼。6月17日には、再作成した受験票を受験者宛てに郵送した。

 東京都教育委員会では、今後このようなことが起こらないよう、配信データの処理手順やエラー発生時の再確認作業の徹底を図るとした。また、電子申請システムについてはシステム所管部署に依頼し、今後、同様のエラーが起こらないよう改修する予定である。

《木村 薫》

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