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文科省「大学の世界展開力強化事業」事後評価で6件がS評価

 大学の世界展開力強化事業プログラム委員会は2022年3月2日、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」(平成28年度採択)事後評価結果の総括を公表した。事後評価では、九州大や立命館大、東京芸術大等6件がS評価(最高評価)を獲得した。

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 大学の世界展開力強化事業プログラム委員会は2022年3月2日、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」(平成28年度採択)事後評価結果の総括を公表した。事後評価では、九州大や立命館大、東京芸術大等6件がS評価(最高評価)を獲得した。

 大学の世界展開力強化事業は、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力の強化を目指し、高等教育の質の保証を図りながら、日本人学生の海外留学と外国人学生の戦略的受入れを行う事業対象国・地域の大学との国際教育連携の取組みを支援することを目的として、文部科学省において2011年度から開始された事業。日本学術振興会では、大学の世界展開力強化事業プログラム委員会を設け、この事業に関する審査・評価を実施している。

 平成28年度に採択され、アジア諸国等との大学間交流を実施し5年間の補助期間が終了した25件のプログラムについての事後評価では、最高評価のS評価(事業計画を上回る成果をあげており、事業目的は十分に実現された)を獲得したのは、「九州大学」「立命館大学」「東京芸術大学」「東京海洋大学」「大阪大学」「京都大学・関西大学」の6件。

 中でも、立命館大学文学部の「東アジア人文学リーダー養成のための、日中韓共同運営移動キャンパス(通称:キャンパスアジア・プログラム)」は、私立大学唯一のS評価獲得となった。キャンパスアジア・プログラムは、東アジアにおける人文学リーダー養成を目的に、立命館大学(日本/京都)、広東外語外貿大学(中国/広州)、東西大学校(韓国/釜山)の3大学が共同運営する4年一貫のプログラムで、日本人学生は、日中韓の歴史ある3都市で伝統文化と現代文化を学ぶことに加え、中国語および韓国語の2か国同時習得を目指す。

 この他、A評価(事業計画どおりの成果をあげており、事業目的は実現された)が12件、A-評価(一部でやや不十分な点はあるものの、おおむね事業計画どおりの成果をあげており、事業目的は実現された)が7件となった。

 今回、事後評価の対象とした各プログラムにおいて補助期間中に交流した学生の総数は、派遣された日本人学生が目標3,695人に対して実績3,841人、受け入れた外国人学生が目標3,194人に対して実績3,513人であった。
《桑田あや》

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