熊本県教育委員会は、県立高校47校のスクール・ミッションを策定した。学校の理念や目指す教育、特色化・魅力化の方向性とともに、今後の取組みにつながる内容を示しており、各県立高校が策定したスクール・ポリシーとあわせて公表している。 スクール・ミッションとは、各校の存在意義や期待されている社会的役割、目指す学校像を定めたもの。国は、2021年3月に学校教育法施行規則を改正し、スクール・ミッションの再定義やスクール・ポリシー(3つの方針)の策定・公表を求めている。熊本県は3月11日の教育委員会で県立高等学校47校のスクール・ミッションを決定し、各校が策定したスクール・ポリシーとあわせて公表した。 スクール・ミッションでは、学校の理念や価値、目指す教育とともに、特色化・魅力化についての方向性を明確にし、今後の取組みにつながる内容を示している。たとえば、熊本高校ではスクール・ミッションに「徳性、智能、体力を兼ね備え、深い自己理解のもと、個性を生かし、主体性を礎に社会に積極的に関わっていく自立した個人として、さまざまな分野でリーダーや先駆者となり、新たな社会Society5.0をリードし、地域や世界に貢献するイノベーティブでグローバルな人材を育成します」と掲げている。 普通科と理数科、県内唯一の美術科を有する第二高校は、「生徒それぞれが高い目標をもち、進路実現に向けて学ぶ姿勢を貫く力を育む学習環境をつくります。また新たな社会Society5.0で活躍できる語学運用能力やICT活用能力を有した、熊本地震からの創造的復興を主導するグローバルリーダーを育成します」とし、国のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の成果を生かした大学との連携等も盛り込んでいる。 各校のスクール・ミッションやスクール・ポリシーは、熊本県教育委員会Webサイトで公表している。