金融オンラインスクール「グローバルファイナンシャルスクール」は2022年3月14日、全国の高校教師へのアンケート結果を公表。高校家庭科で「資産形成」が必修として盛り込まれることから実施したもので、高校生の「資産形成」必修化に8割が肯定的であることがわかった。 2022年度から、高校家庭科で「資産形成」が必修として盛り込まれることに先立ち、高校教育の現場に実際に関わる高校教師がどのような考えをもっているのかを知るため、全国の20~50代の高校教師466人を対象にアンケートを実施。調査期間は3月2日~3月7日、インターネットを利用して行った。 高校家庭科で「資産形成」が必修化されることを、80.0%の教師が「とても良い」「やや良い」と回答。そのうち、「資産形成」をしている教師(全体の48.5%)では89.4%、していない教師(全体の51.5%)では71.2%と、自身が「資産形成」をしているか否かに関わらず、必修化に肯定的であることがわかった。 理由として聞いたフリーアンサーの出現単語数を計測したところ、「必要」という単語がもっとも多く出現し、高校教師の中で「資産形成」の授業が“必要”と考えられていることが読みとれる。 「資産形成」を教える自信を聞くと、「資産形成」をしていると答えた教師の55.7%が教える自信が「ある」「そこそこある」と答えた一方で、「資産形成」をしていない教師だと、自信が「ある」「そこそこある」を選んだ人の割合は、5分の1以下となる10.8%にとどまった。 高校教師466人のうち、実際に「資産形成」を教えることになる家庭科教師は15人と少人数だったが、そのうち「資産形成」をしている人が7人いたにもかかわらず、教える自信が「ある」人はいなかった。なお、10人以上から回答があった科目で、自信が「ある」を誰も選ばなかったのは家庭科のみだった。 その他、生徒ではなく、自身が「資産形成」を学ぶことに興味が「ある」「ややある」と答えたのは71.8%と高い数値になった。また「資産形成」をしていない教師でも53.8%が、興味が「ある」「ややある」と答えている。