教育業界ニュース

SSH中間評価、一定以上の高評価を受けた学校4割

 文部科学省は2022年2月28日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)について、2021年度(令和3年度)指定校の中間評価を発表した。最高評価を受けた学校はなく、一定程度以上の高い評価を受けた学校が4割以上となった。

教育行政 文部科学省
 文部科学省は2022年2月28日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)について、2021年度(令和3年度)指定校の中間評価を発表した。最高評価を受けた学校はなく、一定程度以上の高い評価を受けた学校が4割以上となった。

 文部科学省は、将来の国際的な科学技術系人材の育成を図るため、科学技術、理科・数学教育に関する研究開発を行う高等学校等を「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定している。指定校では、理科、数学等に重点を置いたカリキュラムの開発や大学等との連携による先進的な理数系教育が行われている。

 今回の評価対象となる学校は、2019年度(令和元年度)開発型・実践型指定校32校と2020年度(令和2年度)先導的改革型指定校2校のあわせて34校。

 SSHの中間評価は、指定から3年目(先導的改革型の場合は2年目)の学校について、SSH企画評価会議協力者(外部の有識者)による研究開発の進捗状況や指導体制等の項目別評価の結果を合計し、総合評価6段階で示すもの。各学校が研究開発等の内容を見直す機会とし、事業の効果的な実施を図ることを目的としている。

 2021年度(令和3年度)に指定した34校の中間評価では、最高評価を受けた学校はなく、一定程度以上の高い評価を受けた学校が4割以上となった。一方で、一層の改善努力が求められる学校は44.1%と約半数を占め、このままでは研究開発のねらいを達成することは難しいと思われる学校も若干数認められた。なお、最低評価を得た学校はなかった。

 今回の中間評価が高かった学校は、北海道滝川高等学校、富山県立富山中部高等学校、福井県立藤島高等学校、三重県立桑名高等学校、岡山県立岡山一宮高等学校、学校法人立命館 立命館高等学校の6校。「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能と判断される」と評価された。
《川端珠紀》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top