図書教材の発行と小・中学校への供給により教育の機会均等確保と学力保障に貢献してきた日本図書教材協会の加盟教材出版社が、ICT活用が進む学校現場に向けても質の高い学校用教材の開発・発行、供給を行っているその役割や姿勢を、教育界のみならず広く紹介すべく、「ICT活用に対応した学校用デジタル教材ビジョン」を策定した。 策定されたビジョンは、全国の小・中学校で広く使われている良質な図書教材の実績とノウハウをもとに、学校現場におけるICT活用に対応した有益適切なデジタル教材を開発・発行し、紙とデジタル双方の特長を生かすことで、これまでと変わらずこれからも先生の指導と子供たちの学習を支えていく、というもの。 具体的には、学習指導要領や教科書の研究から、良質な学校用教材の開発・発行、学校現場の先生の声を生かした教材改善を長年行ってきた実績とノウハウをもとに、ICT活用が進む学校現場においても、紙とデジタル双方の特長を生かして、個別最適な学びや協働的な学び等、先生の指導と子供たちの学習に適した学校用デジタル教材を開発していく。また、文部科学行政が推進している教科書およびデジタル教科書との適切な連携、学習指導要領コードの活用、学習eポータルへの参画等についても研究を行っていく。 加えて、公平採択の環境づくり、迅速・正確・適切な供給、学校現場へのこまめなアフターフォロー、情報提供や教材活用の提案、教材の持続可能な普及という、学校教材業界でのこれまでの5つの役目をICT活用が進む学校現場においても果たしながら、学校・先生・子供を支えていく。