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保育者の95.2%が保育中のヒヤリハット経験…最多は「転落」

 保育者の95.2%が保育現場でのヒヤリハットを経験していることが、e-CHANNELが運営する保育者向けWebメディア「ほいくis(ほいくいず)」が行ったアンケート調査から明らかになった。実際に経験したヒヤリハットは「転落」「保育室・散歩からの抜け出し」等。

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保育者の95.2%が保育中のヒヤリハット経験(画像はイメージ)
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  • 「ヒヤリ・ハット」した経験があるか
  • 保育中に「ヒヤリ・ハット」したエピソード
  • ほいくis
 保育者の95.2%が保育現場でのヒヤリハットを経験していることが、e-CHANNELが運営する保育者向けWebメディア「ほいくis(ほいくいず)」が行ったアンケート調査から明らかになった。実際に経験したヒヤリハットは「転落」「保育室・散歩からの抜け出し」等。

 内閣府が公表している資料「令和2年教育・保育施設等における事故報告集計の公表について」によると、2020年(令和2年)1月1日から12月31日の1年間に報告があった保育施設での重大事故の件数は2,015件。年々増加の一途をたどっているという。「ハインリッヒの法則」という、労働災害の調査から導き出された発生比率の法則によると、1件の重大事故の背景には29件の軽微な事故があり、300件のヒヤリハット事例があるといわれている。

 実際に起きた2,015件の重大事故の背後には多くのヒヤリハット事例が発生していると考えられることから、「ほいくis」は保育現場でのヒヤリハットの実態を明らかにするために全国の保育者を対象としたSNSアンケート調査を実施。調査は、2021年8月17日に「ほいくis」の公式Instagramアカウントで実施。ヒヤリハット経験の有無を問う質問には1,593名、ヒヤリハットの事例を聞いたフリーアンサーには136名からの回答が寄せられた。

 「ヒヤリ・ハット」した経験があるかという質問では、「ある」95.2%、「ない」4.8%という結果に。95%以上の保育者が保育中にヒヤリハットを経験したことがあるという実態が明らかになった。

 実際に「どのようなヒヤリハットを経験したのか」との問いには、136名がフリーアンサーで回答。寄せられたエピソードをもとにカテゴリーでグルーピング集計した結果、もっとも多かったのは「転落」29件。ついで、「保育室・散歩からの抜け出し」19件、「挟まり」15件、「玩具・小物・給食の誤飲・誤嚥」13件、「衝突」9件、「転倒」8件、「噛みつき」5件、「アレルギー食関連」5件であった。

 「転落」は、滑り台やブランコといった遊具からの転落事例が多く、見守り体制の重要さをあらためて認識されられる結果となった。「保育室・散歩からの抜け出し」では、「気付くと保育室内や公園からいなくなっていた」という事例で、場合によっては交通事故等の重大な事故につながる可能性もある。その他、「大きな石を拾って急に投げた子がいた」「枝豆ご飯の枝豆を鼻に入れた」「おままごとで絵の具のジュースを飲む真似をしていて、ペットボトルのキャップが外れかけた」「子供が机をひっくり返した」等の事例があげられた。

 子供は予想外な動きをすることも多くあり、一瞬の隙でとった行動に驚いたという保育者が多いよう。「ほいくis」では、日ごろから園内でヒヤリハット事例を共有する等、事故防止のためのリスク管理を事前にしておくことがより重要だとしている。「ほいくis」のWebサイトではアンケート調査結果をもとにした解説記事を掲載している。
《畑山望》

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