世界標準モデルの入試システム「TAO(The Admissions Office)」は、在留資格認定証明書(COE)交付申請書がデジタル処理で作成できる新機能をリリースした。この機能により、志願者、大学、専門学校の負担の大幅削減が期待される。 統一されたシステムを利用して入試プロセスを全面的にオンライン化する世界の大学と違い、日本の大学は大学、学部ごとに入試の流れが異なる。そのため、海外学生が日本留学を考えても、入学方法がわかりづらく断念するケースにつながってしまっている。世界標準モデルの入試システムである「TAO」は、日本語・英語対応により、グローバル対応システムでありながらも、日本の大学の実情に即した運用のできる、世界標準のオンラインアプリケーションとなっている。 現在、海外学生が日本の大学、専門学校に入学することを目的に日本へ入国する際、「在留資格認定証明書(COE)」が必須となっている。これは法務省出入国在留管理庁に申請し、交付されるものだが、申請人と所属機関がそれぞれ申請書を作成する必要がある。また、申請書作成方法にはExcel入力か手書きしか採用されておらず、海外学生と日本の学校の担当者間のやりとりの大きな負担となっている。 TAOは、このような負担を軽減するため、一連の工程をシステムでサポートする新機能「COE申請」を開発した。新機能では、志願者が出願する際に入力した情報を生かし、申請書が求める情報を志願者・受入機関の双方で、TAO画面上にて入力が可能となった。書式ではなく、フォームに入力する形のため、エラーチェックも可能となり、記入漏れの心配もなく書類作成ができる。すべての情報入力を終えると、法務省所定の書式にあわせてPDFでダウンロードすることも可能。