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スタディサプリ、名古屋市の高校生世代へ提供開始

 リクルートは2021年10月5日、愛知県名古屋市子ども青少年局および健康福祉局と協働し、高校生世代への学習・相談支援として「スタディサプリ」の提供を開始したことを公表した。

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 リクルートは2021年10月5日、愛知県名古屋市子ども青少年局および健康福祉局と協働し、高校生世代への学習・相談支援として「スタディサプリ」の提供を開始したことを公表した。

 名古屋市は、家庭環境や学力面で高校進学に課題を抱えるひとり親家庭や、生活保護世帯および生活困窮世帯の中学生を対象とした「名古屋市中学生の学習支援事業」を行っている。リクルートは2016年以来、全国の自治体や支援団体と協働をしながら、オンライン学習サービス「スタディサプリ」を活用した、困窮世帯学習支援や不登校学習支援、放課後教室の支援などに取り組んでいる。

 今回、名古屋市とリクルートの、「子供たちにより多くの機会と選択肢を持ってほしい」という思いが一致。高校生世代への支援をより細やかで幅広いものとしていくにあたって、個別最適な学習機会を子供たちに届けることを目的に、オンライン学習サービス「スタディサプリ」を提供することになった。市内全域で統一教材とし、学習支援事業の一つの新しい在り方として捉え、複数の事業者の協力を得ながら進めていくという。

 子供の教育環境格差についての分析・研究を行う、「スタディサプリ教育AI研究所」の森崎晃氏は、「学習支援の場でも生徒の基礎学力の向上、子供ひとりひとりの学力に応じた個別最適学習を実現するための手段として『スタディサプリ』を活用することで、支援員が子供たちと寄り添い対話する時間により注力できるよう支援できれば幸い」とコメントしている。

 「スタディサプリ」は、サービス累計有料会員194万人(2020年度)が利用するオンライン学習サービス。実力派講師陣による小学校高学年から大学受験生までの5教科18科目、4万本以上の講義動画が月額2,178円から見放題、オンラインコーチングサービスも展開している。学校教育のサポートツールとしても、基礎知識学習から、進路選択、非認知能力育成までを提供し、高校を中心に導入が進み、全国約5,000校のうち2,998校で導入している。
《田中志実》

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