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コロナ禍で学費を減額・返金した大学4.0%…私大連調査

 コロナ禍によるオンライン授業で学費の減額・返金等の措置を行った私立大学は4.0%にとどまることが、日本私立大学連盟が刊行した「令和2年度(2020年度)奨学金等分科会報告書」からわかった。学部学生1万人以上の大規模校で、減額や返金等を行った大学はなかった。

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学費の一部減額・返金等の措置の有無
  • 学費の一部減額・返金等の措置の有無
  • 春学期講義(授業)実施方法
  • 遠隔講義受講環境整備支援の有無
  • 遠隔講義受講環境整備支援の内容
  • 春学期の困窮学生支援の有無
  • 秋学期以降の追加困窮学生支援の有無
 コロナ禍によるオンライン授業で学費の減額・返金等の措置を行った私立大学は4.0%にとどまることが、日本私立大学連盟が刊行した「令和2年度(2020年度)奨学金等分科会報告書」からわかった。学部学生1万人以上の大規模校で、減額や返金等を行った大学はなかった。

 日本私立大学連盟は、加盟大学を対象とした奨学金等調査を継続実施している。今回は、コロナ禍の学生への経済援助等に関する対応・対策についても調べた。調査は2020年11月6日~12月11日、125の全加盟大学を対象にExcelによるデータ回答形式で行った。

 春学期の講義実施方式は、76.0%が「ほぼオンライン」と回答。「ほぼ対面」はわずか0.8%で、「対面とオンライン併用」等を含めると、ほぼすべての大学がオンラインで講義を実施していた。

 遠隔講義を受ける環境を整えるために学生を支援した大学は88.8%。講義をほぼオンラインで実施した大学に限ると、93.7%にのぼった。具体的な支援内容では、「オンライン環境整備(PC、ルーター等の貸与・支給)が73.5%ともっとも多く、ついで「給付金・支援金(一律)」36.3%だった。

 講義をオンラインで実施した等の理由で学費(授業料・施設設備費等)の減額・返金等の措置を行ったと回答した大学は4.0%にあたる5大学。大学規模や所在区域による大きな差はみられなかったが、学部学生数1万人以上の大学で措置を実施した大学はなかった。

 自由記述によると、措置の内容は「施設拡充費5万円減額」「実験実習費4割減免」「2020年前期在籍している学生に対し、5万円を後期学費から相殺する形で給付」等であった。

 春学期にコロナ禍で経済的に困窮した学部学生・大学院生に対し、大学独自の学費減免、給付奨学金等支給を行った大学は83.2%。大学規模別にみると、規模が大きいほど実施した割合が高かった。支援策の内容は、「新設・給付」支援が件数、人数、総額ともにもっとも多かった。1人あたりの支給金額の平均額は、減免が28万5,321円と、給付12万8,315円を上回った。

 秋学期以降に困窮学生等支援策を追加で創設する大学は37.6%。大学規模別では、規模が大きいほど割合が高く、学部学生数1万人以上の大学では51.7%と半数を超えている。
《奥山直美》

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