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8割の高校「進学イベント中止が進路指導に影響」

 8割の高校が「進路ガイダンスやオープンキャンパス等の行事の中止・延期」は進路指導に影響したと回答したことが、リクルート進学総研が2021年6月15日に発表した調査結果より明らかになった。

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「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」が進路指導に与えた影響
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  • 大学・短期大学に期待すること
 8割の高校が「進路ガイダンスやオープンキャンパス等の行事の中止・延期」は進路指導に影響したと回答したことが、リクルート進学総研が2021年6月15日に発表した調査結果より明らかになった。

 調査は、全日制高校で行われている教育改革(新しい学習指導要領、入学者選抜、ICT活用、キャリア教育、進路指導、学校改革に関する取組み等)の実態を明らかにする目的で実施。全国の全日制高等学校4,738校を対象に実施し、1,156件の回答をもとに集計した。調査期間は、2021年2月1日~3月5日(3月10日郵送到着分までを集計対象とした)。

 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」が進路指導に与えた影響は、「進路ガイダンス・進路相談等の行事の中止・延期」が81.9%ともっとも大きく、「オープンキャンパス指導が十分にできなかった」76.9%、「保護者向け進路ガイダンス等の中止・延期」51.3%、「インターンシップが十分に実施できなかった」48.5%等が続いた。大学・短大への進学率別に見ると、進学率70%以上の層では「外部模試の受験回数が減った」35.4%が全体と比較して10ポイント以上高い。70%未満の層では、「インターンシップが十分に実施できなかった」が61.6%で全体より13ポイント高かった。

 高校が大学・短期大学に期待することは、「実際の講義・研究に高校生が触れる機会の増加」が53.5%ともっとも高く、「卒業時に身に付く能力の明確化」52.6%、「わかりやすい学部・学科名称」49.9%等が続いた。

 調査結果について、リクルート進学総研所長の小林浩氏は「例年であれば得られた、オープンキャンパスの場での新たな発見やカリキュラム内容の理解、キャンパスライフへの期待等が得られないまま、知っている大学・専門学校の中から進学先を選ぶ傾向が高まった。そのため、高等教育機関への期待することとして、『実際の講義・研究等のリアルな接点』がトップとなり、前回調査を大きく上回る結果となった」と解説している。
《工藤めぐみ》

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