日本損害保険協会は、2022年度から高校で実施される新学習指導要領を踏まえ、教育現場で活用してもらうことを目的とした損害保険教育情報誌「そんぽジャーナル」を創刊した。6,000部作成し、全国の高校や教育委員会へ郵送する。 2022年度から実施される高校の学習指導要領では、民法改正による成年年齢の引下げなどを受け、高校1・2年生を対象に新たに必修科目として設置される「公共」および「家庭」の授業で「民間保険」について学ぶことが明記されている。日本損害保険協会は、特に高校の家庭科および公民科の教員に損害保険教育の必要性や授業を行ううえで役立つ情報を提供するべく「そんぽジャーナル」を作成した。 仕様はB5判・20ページ。巻頭インタビューでは、文部科学省初等中等教育局教育課程課の教科調査官による「学習指導要領の改訂を踏まえたこれからの金融経済教育のあり方」や、横浜国立大学・西村隆男名誉教授による「金融リテラシーの向上には子どものうちからの金融経済教育が必須」など、4名の有識者が金融経済教育や損害保険教育の必要性についてメッセージを発している。また、家庭科授業のモデルプランや授業実践例なども紹介している。 「そんぽジャーナル」は6,000部作成し、全国の高校、教育委員会に郵送するほか、損害保険教育支援サイト「そんぽ学習ナビ」内にPDFデータも掲載している。今後は年1回程度定期的に情報を提供していく予定。◆「そんぽジャーナル」創刊号提供先:全国の高校、教育委員会目次:○創刊のご挨拶・宇田川智弘(日本損害保険協会 理事業務企画部長)○巻頭インタビュー「金融経済教育を語る」・「学習指導要領の改訂を踏まえたこれからの金融経済教育のあり方」 市毛祐子氏、小栗英樹氏(文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官)・「金融リテラシーの向上には子どものうちからの金融経済教育が必須」 西村隆男氏(横浜国立大学名誉教授/経済学博士)・「教科間連携やオンライン活用で自助の必要性を教育する時間を確保」 淺川貴広氏(東京都立蒲田高等学校主幹教諭/東京都公民科・社会科教育研究会事務局長)・「損害保険は重要な“防護アイテム” 難しい話を身近な事にする工夫を」 竹下さくら氏(ファイナンシャルプランナー)○教育ツールのご紹介(明るい未来へTRY!~リスクと備え~)・田中由美子氏(九州女子大学家政学部教授)による家庭科授業のモデルプランの紹介○現場の生の声をお届け リアルボイス(教育現場の教員による授業実践事例の紹介)・「興味のあることを入口にする それが損害保険の学びにつながる」 小山雄帆氏(品川エトワール女子高等学校地歴公民科教諭)○損保協会からのお知らせ(協会の教育事業の紹介)・損害保険教育支援サイト「そんぽ学習ナビ」開設・講師派遣と動画教材○時事ニュース×損害保険(時事的なトピックスと損害保険を絡めたコラム)・地震と損害保険