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マスク着用の合唱、飛沫が減少…文科省が注意喚起

 文部科学省は2020年12月8日、合唱など感染リスクの高い活動について、あらためて注意を促す通知を各学校の設置者に発出した。全日本合唱連盟が同日発表した報告書によると、マスクを着用して合唱すると、飛沫が顕著に減少したという。

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 文部科学省は2020年12月8日、合唱など感染リスクの高い活動について、あらためて注意を促す通知を各学校の設置者に発出した。全日本合唱連盟が同日発表した報告書によると、マスクを着用して合唱すると、飛沫が顕著に減少したという。

 川越市の中学校で生徒と教員あわせて30人以上の集団感染が発生し、どのような状況で感染が広がったのか現在調査中だが、同校の合唱の練習に際してマスクを外す場面もあったという。こういった状況を踏まえて、文部科学省は、合唱など感染リスクの高い活動について各学校の設置者に注意を促す通知を出した。各学校において、地域の感染拡大状況に応じ、感染リスクの高い活動については、活動内容の変更、中止などの措置を講じるよう要請している。

 全日本合唱連盟が2020年12月8日に発表した「合唱活動における飛沫実証実験報告書」によると、日本語歌唱では、男性で前方平均46.5cm(最大61cm)、女性で26.5cm(最大57cm)まで飛ぶことが観測された。女性よりも男性で遠方まで飛ぶ傾向にあった。なお、パートごとの飛距離の差は明確ではなかった。

 マスクによる飛沫飛散距離の違いを調べたところ、使用した各種マスク5種(不織布マスク、布マスク、ポリエステルマスク、マウスシールド、下部の開放の広いマスク)すべてで前方への飛散は確認されなかった。マウスシールドでは直線的な動きの飛沫はほとんど観測されなかったが、口周辺の微細な粒子が多く観測された。下部の開放の広いマスクでは、マスク下方から飛沫が下部へ飛散するようすが観測された。

 感染対策では「飛沫感染」の対策がもっとも重要と考えられていることから、「容易に可視化されるような5µm以上の飛沫の直接曝露は避けるべきである。窓の開閉、ドアの数、機械換気などの換気条件は練習場所、ホールごとに異なるので、少なくとも、密室、密閉と考えられる環境での練習はすべきではない」と全日本合唱連盟は考察している。
《工藤めぐみ》

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