資格試験のオンライン学習サービス「資格スクエア」のAIによる試験問題出題予測サービス「未来問」は2020年8月24日、2020年度司法試験予備試験短答式試験の解答予測を行い、全体のカテゴリ的中率が62.4%を達成したと発表した。 「未来問」とは、AIが過去問の出題傾向を学習することで、試験問題を予測する試験問題出題予測サービス。教育が直面する最重要課題に対応する教育技術の革新的なアプリケーションを世界規模で表彰する2020年度「IMS Global ラーニングインパクト賞」のHonorable Mentionsにも選出されている。 これまで、第1弾となる2018年の宅建試験問題の予想ではカテゴリ的中率78%、第2弾となる2019年の司法試験予備試験短答式試験では出題予測的中率60%を記録している。 今回開発した司法試験予備試験の未来問では、2011年度からの法律7科目の過去問題をAIに学習させ、文章分類エンジンで258個のカテゴリに分類。さらに毎年度の出題傾向を学習させ、2020年度の出題問題95題を予測した。 資格スクエアでは、当初司法試験予備試験短答式試験が行われる予定だった5月17日に未来問を活用したオンライン模試を実施。約800人の受験者からは、「自宅でも緊張感をもってテストに挑めた」「本番と同じ時間帯で取り組めたことが非常に効果的だった」など好評だったという。 新型コロナウイルス感染症の影響で延期開催となった8月16日の司法試験予備試験短答式試験では、出題された問題と、未来問が予測した問題のカテゴリが一致した割合を示す「カテゴリ的中率」が、2019年度より2.4ポイント高い62.4%を記録した。