AKAは2020年7月14日、人工知能を活用した英語学習ソリューション「MUSE」(ミューズ)の英語学習機能を、ソフトバンクロボティクスが販売する人型ロボット「Pepper」に搭載することが可能となったことを発表した。 AKAは、2019年にSoftBank Robotics China Corp.とPepperの販売代理契約締結以降、Pepperの教育現場での活用のため、効果的な英語学習機能のための技術開発と搭載に向けた準備を行ってきた。この度、学習者のスピーキング向上のための機能「AI Free Chat」「Learner's Chat」「EDU Mode」をPepperに搭載した。 「AI Free Chat」は、自然言語処理技術を用いた人工知能エンジン「MUSE」での自然な英会話を提供する上級者向けチャット機能。幅広い話題での自由会話が可能。 「Learner's Chat」は、AI Free Chat機能と同様の技術を用いた初心者向けチャット機能で、320以上のトピックやシチュエーションから会話内容を選択し、実践的な会話が可能。スムーズな返答と会話回数を増やすため返答候補文を表示する。 同じく初心者向けチャット機能「EDU Mode」では、会話フレーズや表現パターン、単語の反復練習が可能。学習者自身が発音の正誤を把握し、教師だけでは困難な生徒ひとりひとりの発音チェックを実現する。 教師をサポートするための機能として、「Academy Mode」も搭載している。教育機関向けに開発したLMS(学習管理機能)で、教師専用WebサイトでEDU Modeで学習するコンテンツのカスタマイズ、各生徒のリアルタイム会話表示、会話や学習履歴の閲覧が可能。授業中だけでなく、授業前後で使用可能な機能を付加することで、教育現場の業務負担を軽減する。 AKAは今回の搭載により、Pepperを利用した英語学習を通じて、アジア諸国の教育現場での活用を目指すとしている。