文部科学省は2020年5月29日、専修学校の遠隔授業オンラインセミナーをYouTubeの文部科学省公式動画チャンネルに公開した。遠隔授業に取り組む専修学校8校の協力を得て、各校の取組みをそれぞれ5分でわかる実践映像にまとめている。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、対面での授業が難しくなっていることから、多くの専門学校や高等専修学校が遠隔授業を実施あるいは実施の検討をしている。文部科学省が専門学校を対象に行った調査によると、5月11日時点で、「すでに実施している」63.2%と「実施検討中」21.4%の合わせて8割を超える学校で遠隔授業を実施する方針を掲げている。 今回のコロナウイルスの影響によって、初めて遠隔授業を導入したものの、今のやり方でよいか不安を抱えている、または遠隔授業の導入に関心はあるけれど、ノウハウがなく何から始めたらよいのかわからない教職員に向けて、実践映像「専修学校の遠隔授業オンラインセミナー」を作成した。 専修学校の遠隔授業オンラインセミナーは、日本分析化学専門学校や大阪情報専門学校、東京メディカル・スポーツ専門学校など8校の専修学校の協力を得て、遠隔授業を行ううえでの工夫や、講義や実習などの科目での取組み、生徒の通信環境等への配慮などについて、各校5分程度の実践映像にまとめている。 たとえば、東京メディカル・スポーツ専門学校では、学習管理システム「Moodle」を使用したeラーニングと、「YouTube」を活用したオンラインオンデマンド学習、「Zoom」を活用したオンラインリアルタイム学習の3つのパターンで授業を実施している。 このほか、文部科学省のWebサイトでは、日本航空専門学校やECCコンピュータ専門学校など25校における遠隔授業の取組事例集や、感染症対策事例集をPDF形式で公開している。◆【5分でわかる実践映像】専修学校の遠隔授業オンラインセミナー1.はじめに2.日本分析化学専門学校編3.大阪情報専門学校編4.九州技術教育専門学校編5.中央農業大学校編6.東京メディカル・スポーツ専門学校編7.日本医学柔整鍼灸専門学校編8.専門学校YICリハビリテーション大学校編9.専門学校穴吹デザインカレッジ編10.おわりに~専修学校関係者の皆様へ~総集編