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分散登校は小6・中3・小1を優先して…文科省が通知

 文部科学省は2020年5月1日、新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休校中の分散登校について、最終学年である小学6年生と中学3年生、学校生活が開始できていない小学1年生を優先するよう、都道府県教育委員会などに通知した。

教育行政 文部科学省
登校日の実施の工夫例(学級を2つのグループ、時間帯により分けた場合の例)
  • 登校日の実施の工夫例(学級を2つのグループ、時間帯により分けた場合の例)
  • 登校日の実施の工夫例(学年の中で学級ごとに登校曜日を分けた場合の例)
  • 登校日の実施の工夫例(学年ごとに登校曜日を分けた場合の例)
  • 身体的距離を確保した座席配置のイメージ
 文部科学省は2020年5月1日、新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休校中の分散登校について、最終学年である小学6年生と中学3年生、学校生活が開始できていない小学1年生を優先するよう、都道府県教育委員会などに通知した。

 新型コロナウイルス感染症に対応した学校運営の在り方に関しては、文部科学省は「学校再開ガイドライン」「臨時休業の実施に関するガイドライン」を発表。さらにガイドラインを補足するものとして、5月1日付で「新型コロナウイルス感染症対策の現状を踏まえた学校教育活動に関する提言」を公表し、臨時休校に係る学校運営上の工夫を参考に取組みを進めるよう、学校設置者に通知した。

 通知では、休校中の学校運営について「ICTを最大限活用しながら、感染症対策を徹底したうえで、分散登校を行う日を設けることにより、段階的に学校教育活動を再開し、すべての児童生徒が学校において教育を受けられるようにしていくことが重要」と指摘した。

 分散登校に際しては、進路指導の配慮が必要な最終学年である小学6年生と中学3年生、教師による対面での学習支援が特に求められる小学1年生が優先的に学習活動を開始できるよう配慮を求めた。高校についても、進学や就職を控えた高校3年生に配慮した対応を検討することとした。

 登校の際の身体的距離の確保については、「必要に応じて学級を複数のグループに分けたうえで使用していない教室を活用するなどして、児童生徒の席の間に可能な限り距離を確保し、対面とならないような形で教育活動を行うことが望ましい」と記載。身体的距離の目安は「おおむね1~2メートル」とした。

 児童生徒数の多い学校については、分散登校の工夫について「時間帯や日によって登校の対象とする学年または学級を順次変える」「学級を複数のグループに分けたうえで、登校の対象とするグループを順次変える」という例を示した。参考資料には、登校日の工夫例として「学級を2つのグループ、時間帯に分けた場合」「学年の中で学級ごとに登校曜日を分けた場合」「学年ごとに登校曜日を分けた場合」の3例を紹介している。

 また、感染症対策を講じてもなお感染の可能性が高い学習活動として、「音楽科における狭い空間や密閉状態での歌唱指導や身体接触を伴う活動」「保健体育における児童生徒が密集する運動や児童生徒が近距離で組み合ったり接触したりする場面が多い運動」「運動会や文化祭、学習発表会、修学旅行など児童生徒が密集して長時間活動する学校行事」などを例示。このような感染リスクの高い学習活動を行わないよう求めた。

 学校給食(昼食提供)の工夫については、配膳の過程での感染防止のため、可能な限り品数の少ない献立で適切な栄養摂取ができるようにすること、可能な場合には小分け済みの形(弁当方式)とすることなどが考えられるとした。
《奥山直美》

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