勤続年数5年以上の常勤保育士100名を対象に行った保育園での熱中症対策に関する実態調査によると、96%が5年前に比べて夏の暑さが厳しくなったと回答し、82%の保育士が熱中症対策を強化していることがわかった。
同調査は、2025年9月5日から9月12日にかけて、保育園での熱中症対策に関するインターネット調査により、勤続年数5年以上の常勤保育士100名の声を集めた。調査を実施した明日香は、保育室の設置・運営や地方自治体と連携した子育て支援事業などを手掛けている。
調査では96%が5年前に比べて夏の暑さが厳しくなったと回答し、82%の保育士が熱中症対策を強化していることがわかった。
具体的な対策としては、「定期的な水分補給の実施」81.0%や、「外遊び時間の調整」78.0%があげられた。さらに、保育士たちは「室内遊びのバリエーションを増やしている」49.0%や、「職員間での情報共有を工夫している」36.0%といった個人的な工夫も行っている。
熱中症対策における課題としては、62.9%の保育士が「外遊びとのバランスが取りにくい」と感じ、「適切な判断基準がわからない」という声も39.2%にのぼった。このような中で、熱中症対策に関する専門的な指導やサポートの活用には83.0%が前向きであるとの結果が得られた。
保育士たちは、年々厳しくなる暑さの中で子供たちの健康と安全を守るため、成長に必要な遊びの機会確保と慎重なバランスをとる難しさを抱えている。適切な判断基準の提供や、専門機関との連携によるサポートが重要課題となっている。