ヤマハは2025年8月25日、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)において、エジプトの公教育における音楽教育の普及と質の向上を目指し、エジプト教育・技術教育省と協力覚書を締結したと発表した。2015年より新興国を中心に「スクールプロジェクト」を展開し、これまでに10か国で累計425万人の子供たちに音楽や楽器演奏を楽しむ機会を提供している。
ヤマハは、「世界中の子供たちが音楽を通じてこころ豊かな人生を送れる平和な社会の実現」を目指し、2015年より新興国を中心に「スクールプロジェクト」を展開。各国の政府教育機関と連携して音楽教育の普及を推進し、これまでに10か国で累計425万人の子供たちに音楽や楽器演奏を楽しむ機会を提供してきた。
エジプトでは、2021年11月より「エジプト日本学校」50校の児童2,800名を対象にリコーダーを用いた音楽教育を試験導入している。ヤマハは「日本型音楽教育」の特色である4分野のうち「器楽」に重点を置きつつ、「歌唱・鑑賞・音楽づくり」もあわせて実施するプログラムを提供。また、エジプトの新しい教育方針に寄り添い、「規律的・協働的な人材育成」を実現するため、ペアワークなどの協働活動や探究活動を多く取り入れた「主体的・対話的で深い学び」を実践している。
今回、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)において、エジプトの公教育における音楽教育の普及と質の向上を目指し、エジプト教育・技術教育省と協力覚書を締結。今回の締結により、エジプトの一般公立小学校100校において、リコーダーを用いた音楽教育の試験導入を新たに推進していく。
8月20日から22日に開催されたTICAD9のテーマ別イベント「TICAD Business Expo&Conference」では、ヤマハの「スクールプロジェクト」の取組みとタンザニアにおける森林資源のエコシステム構築を目指す「おとの森」について紹介している。