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次世代HPC・AI開発支援拠点形成事業の公募開始…説明会7/15

 文部科学省は2025年7月8日、スーパーコンピュータ「京」や「富岳」など既存のHPCIをさらに発展させ、次世代のHPCやAI開発を支える拠点形成を目的とした「次世代HPC・AI開発支援拠点形成事業」の公募を開始した。7月15日にはオンライン説明会を開催する。

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令和7年度「次世代HPC・AI開発支援拠点形成」公募要領
  • 令和7年度「次世代HPC・AI開発支援拠点形成」公募要領
  • 実施体制の全体イメージ

 文部科学省は2025年7月8日、スーパーコンピュータ「京」や「富岳」など既存のHPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)をさらに発展させ、次世代のHPCやAI開発を支える拠点形成を目的とした「次世代HPC・AI開発支援拠点形成事業」の公募を開始した。7月15日にはオンライン説明会を開催する。

 この事業では、ポスト「富岳」時代を見据えた新たな科学研究分野(AI for Science等)における新規アプリケーションについて、新たなフラッグシップシステムに導入が予定される加速部対応をはじめとする、次世代のHPC・AI開発の技術支援等を行うための拠点の形成を目指し、その拠点となりうる機関を公募する。

 拠点は、「代表機関」と「中核機関」「協力機関」が連携して形成し、次世代HPC・AI開発の技術支援・研究開発を実施することを想定。代表機関が主導しながら、CPU・GPU資源の効率的運用とともに、加速部対応やAIを活用した高度な計算科学の推進に取り組むことが期待される。

 各機関の対象となるのは、いずれも日本国内の大学や大学共同利用機関法人、国立研究開発法人、独立行政法人、公設試験研究機関、その他法律に規定されている法人(法人格を有する民間企業等を含む)。それぞれ役割を担いながら拠点を形成することを想定しているが、中核機関と協力期間は必須ではないとしている。

 選定件数は1件(拠点)を予定。申請の状況によっては予算の範囲内で調整を行うことがある。事業期間は2025年度から2029年度までの5年間を予定。毎年度、評価結果などを踏まえて継続の検討を行う。2025年度の実施予定額は、全体で2億8,000万円(一般管理費含む)を上限とし、2拠点以上の選定を行った場合は拠点ごとの委託額を審査結果を踏まえて文部科学省が決定する。なお、2026年度以降については各年度、全体で5億5,000万円(一般管理費含む)を予定しているが、最終的な委託額は事業全体に措置される予算や有識者会議での検討を踏まえ、文部科学省が決定するとしている。

 公募スケジュールは、7月8日の公募開始を皮切りに、7月30日午後5時まで参加表明を受付。提案書類締切は8月4日午後5時まで。その後、8月中に審査を行い、8月下旬から9月上旬ごろに採択先を決定する予定。契約締結と事業開始は10月を予定している。

 なお、7月15日にはオンラインで公募説明会を開催。参加を希望する場合は、文部科学省研究振興局参事官(情報担当)付計算科学技術推進室宛にメールで事前申込みを行う。申込締切は7月14日正午。公募の詳細は文部科学省Webサイトにある公募要領で確認できる。Webサイトでは後日Q&Aも掲載予定。

◆次世代HPC・AI開発支援拠点形成事業 公募スケジュール
・公募開始 2025年7月8日(火)
・参加表明締切 2025年7月30日(水)17:00
・提案書類締切 2025年8月4日(金)17:00
・審査等 2025年8月上旬ごろ~8月下旬ごろ頃(予定)
・採択先決定 2025年8月下旬~9月上旬ごろ(予定)
・契約締結、事業開始 2025年10月ごろ(予定)

◆次世代HPC・AI開発支援拠点形成事業 公募説明会
日時:2025年7月15日(火)15:00~16:00
形式:オンライン(Zoom)
申込方法:文部科学省研究振興局参事官(情報担当)付計算科学技術推進室宛にメールで申し込む
※件名を「次世代HPC・AI開発支援拠点形成 公募説明会申込」として送付すること
申込締切:2025年7月14日(月)12:00

《畑山望》

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