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保育園ICT活用「データ分析で質向上」88.5%

 明日香は2025年1月6日から7日にかけて、保育園におけるICT活用に関する定点調査を実施した。調査結果によると、8割以上の保育園がICTを活用してデータの分析や振り返りを行っており、運営改善や保育の質向上に役立てていることがわかった。

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【2025年版】「保育園におけるICT活用」に関する定点調査
  • 【2025年版】「保育園におけるICT活用」に関する定点調査
  • あなたが運営・勤める保育園では、どのようなICTを導入していますか。(複数回答)
  • あなたが運営・勤める保育園では、どのような種類のデータを収集していますか。(複数回答)
  • あなたが運営・勤める保育園では、収集したデータの分析やデータに基づいた振り返りができていると思いますか。
  • あなたが運営・勤める保育園では、収集したデータを保育園の運営改善や保育の質向上に十分に活用できていると思いますか。
  • 現在、収集したデータをどのように活用していますか。(複数回答)
  • 今後もデータを収集するにあたり、どのようなデータが欲しいですか。(複数回答)
  • 保育に関するデータ活用に関して、あなたの考えにもっとも当てはまるものを教えてください。

 明日香は2025年1月6日から7日にかけて、保育園におけるICT活用に関する定点調査を実施した。調査結果によると、8割以上の保育園がICTを活用してデータの分析や振り返りを行っており、運営改善や保育の質向上に役立てていることがわかった。

 この調査は、IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査で、保育園でICT関連業務に関わる104名が回答した。2022年版の同調査と比較して、ICTの活用が進展していることが明らかになった。

 調査結果によると、保育園で導入されているICTの中で「園児台帳の作成・管理」が57.7%ともっとも多く、2022年と比較して5.6ポイント増加した。また、ICTを活用して収集したデータの種類では「子供の食物アレルギー」が55.8%で最多となり、「子供の健康状態」は48.1%と2022年より18.6ポイント減少した。

 さらに、収集したデータを分析や振り返りに活用する保育園は81.8%に達し、2022年比で9.3ポイント上昇した。データを「運営改善や保育の質向上」に活用する保育園は88.5%に達し、14.9ポイント増加している。

 今後も「子供の生活リズム」のデータをほしいと考える保育園は約7割で、2022年より16.3ポイント高い結果となった。これにより、保育園がデータを活用して子供の生活リズムを把握し、保育の質を向上させることが期待されている。

 一方で、ICT導入における課題として「職員の理解・協力が得られない」が50.0%、「導入・運用コストが高い」が44.2%と上位にあがった。これらの課題を解決するためには、職員の理解を深める取組みやコスト削減策が求められている。

 「子ねくとラボ」所長の末廣剛氏は、ICTの活用が保育の質向上に寄与しているとし、今後はAIによる感情分析や行動分析ツールの導入が保育者の考察力向上に役立つだろうと述べた。また、保育分野外の企業との共創が「こどもまんなか社会」の実現に向けて重要であると指摘している。

 今回の調査結果は、保育園におけるICT活用の現状と課題を浮き彫りにした。保育の質向上と業務効率化を図るためには、現場での課題解決が不可欠であり、保育業界全体のデジタルトランスフォーメーションを推進する取組みが求められている。

《神林七巳》

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