津田塾大学と星野高等学校は2024年11月7日、高大連携教育事業に関する基本協定を締結した。締結式は津田塾大学小平キャンパスで行われ、両校の代表者が出席した。今回の協定は、高い専門性と豊かな教養を持つオールラウンドな女性の育成を目指し、大学と高校の教育課程の特性を生かした連携を促進することを目的としている。
この協定の背景には、中等・高等教育の質の高い接続が必要であるという認識がある。具体的な事業内容としては、教学、推薦入学制度、課外活動、教職員交流および研修などが含まれる。また、その他の項目についても協定の目的に沿った形で進められる予定だという。
津田塾大学の髙橋裕子学長は、「星野高等学校は創立時から幅広い教養、語学としての英語習得を教育方針としており、本学の「幅広い教養と高度な専門的学術を教授し、国際的視野を備え、さまざまな地球的課題に対してイニシアティブを発揮し、地域社会と国際社会の双方に貢献できるオールラウンドな女性を育成する」という理念と重なる点が多いと考えています」とコメントした。
一方、星野高等学校の松田友宏校長は、「本学園の創立者・星野りちは、創立当初より、国際的な視野を持つことの重要性を説き、英語教育を通じて教養教育および女子教育に尽力してまいりました。この理念は、津田塾大学の創設者・津田梅子先生が掲げた理念と共鳴するものと考えております」と述べた。
津田塾大学は、創立者・津田梅子の「男性と協力して対等に力を発揮できる女性の育成」という理念を受け継ぎ、時代を支える女性の育成を続けている。一方、星野高等学校は、埼玉県川越市に校舎を構え、1897年に創立された歴史ある私立学校である。両校は、今回の協定を通じて新たな教育の可能性を共に広げていくことを目指している。