朝日新聞社と博報堂は、協賛企業と連携して高校生の探究学習を支援するプログラム「探究インターン」を開発し、実践的に学べる学習環境を無償で提供する。2024年9月6日には特設サイトも公開、高校の事前エントリーを受け付けている。
2022年より高校で本格的にスタートした「総合的な探究の時間」(探究学習)では、正解を覚え知識を増やすだけではなく、生徒たちが主体性をもって自ら課題を見つけ、解決に向けて考え、行動する力をつけていくことを目的としている。このような問題解決型学習の推進は、社会構造が変化する時代の教育において重要な役割を果たすことが期待される一方で、教員の実践における悩みや疑問、学校外との連携の必要性など課題も多いという。
そこで今回、情報を集め発信する朝日新聞社と、情報を整理して課題解決のためのアイデアを考える博報堂が、協賛企業と共にビジネスの現場での実践的なノウハウを生徒に共有しながら、独自のワークを通じて生徒の探究する力を伸ばす学習プログラムとして「探究インターン」を開発した。
「探究インターン」では、企業がビジネスの現場で直面している社会課題に関連したテーマを設定し、テーマの背景や現実の課題について、企業の担当者が講義を実施。生徒は課題への理解を深めながら、独自のメソッドに基づいたグループワークを通して、解決につながるアイデアを主体的に考える。
授業はすべてオンラインで実施。ライブ配信の授業に複数の高校が同時に参加し、グループワークを通して考えたアイデアなどを他校の生徒たちと共有することで、新たな学びを得る機会の提供を目指すという。また、「情報収集」「整理・分析」「まとめ・表現」など探究学習の各過程で役立つノウハウについて、朝日新聞社と博報堂の専門家たちが解説する動画をオンデマンド形式で提供。好きなタイミングで視聴し、アイデアの創出に生かすことも可能だ。
現在(2024年10月4日)、高校の事前エントリーを受け付けている。希望する学校は、特設の「探究インターン」Webサイトから申し込む。