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岐阜大、工学部にNVIDIA Jetson導入…AI教育

 岐阜大学は2023年9月19日、工学部の実践的なAI教育の一環としてNVIDIAのエッジコンピューティング向けのプラットフォーム、NVIDIA JetsonとNVIDIAの教育プログラムを3年生が受講する「情報工学実験III」に導入すると発表した。

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 岐阜大学は2023年9月19日、工学部の実践的なAI教育の一環としてNVIDIAのエッジコンピューティング向けのプラットフォーム、NVIDIA JetsonとNVIDIAの教育プログラムを3年生が受講する「情報工学実験III」に導入すると発表した。

 岐阜大学は工学部電気電子・情報工学科情報コースに所属する学部3年生約70名にそれぞれ1台、NVIDIA Jetson Nano開発者キットを支給する。これにより、画像認識、ロボット制御、音声認識などを実装することを通じてエッジAI技術を習得し、実践、発信できる力を養成するという。

 岐阜大学は全学にAI、IoT、データサイエンスの最新技術を供給するとともに、学部間をまたぐ研究組織形成の窓口として、2019年に人工知能研究推進センターを設立。AI教育だけでなく、地域企業との共同研究支援や社会人のリカレント教育も行い、地域産業への最新技術、AI技術者の研究拠点となることを目指している。全学の学生には数理・データサイエンス教育を導入し、文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」にも認定されている。

 工学部電気電子・情報工学科情報コースは情報科学の基礎理論だけではなく、実践を通じた技術の習得に注力しているため、実践的な科目が多いことが特長。プログラミングの基礎、応用、習得した技術を用いた制作やグループワーク、体験型科目にも力を入れている。NVIDIA Jetsonは、3年生が受講する「情報工学実験III」に導入される。

 「情報工学実験III」は、2023年10月から2024年2月までの4か月間実施する予定。エッジAIの仕組みを理解したうえで学生自身がAIプロジェクトを設計、実装、評価するアクティブ・ラーニングを促すという。シラバスでの目標は、Jetson Nanoを用いた画像処理、ロボット制御、音声処理技術についての理解、理解した技術を用いた組込み開発。また、成果物をプレゼンテーション、デモンストレーションし、成果物のアイデアによってJetson AI Specialist認定を受けるという。

《いろは》

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