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日本人学校のシニア派遣教師200名、プレ派遣教師若干名募集

 文部科学省は、2024・2025年度の在外教育施設シニア派遣教師およびプレ派遣教師を募集している。派遣先は海外の日本人学校等で、募集人員はシニア派遣教師が200名程度、プレ派遣教師が若干名。応募はシニア派遣教師が6月12日、プレ派遣教師は6月19日締切。

教育行政 文部科学省

 文部科学省は、2024・2025年度の在外教育施設シニア派遣教師およびプレ派遣教師を募集している。派遣先は海外の日本人学校等で、募集人員はシニア派遣教師が200名程度、プレ派遣教師が若干名。応募はシニア派遣教師が6月12日、プレ派遣教師が6月19日締切。

 国際的な活動の進展に伴い、現在、約3.4万人の子供たちが海外の「日本人学校」や「補習授業校」で学んでいるという。文部科学省は、在外教育施設のさらなる充実を図るため、在外教育施設への教師派遣を行っており、今回はシニア派遣教師とプレ派遣教師を公募する。

 シニア派遣教師は、応募時の年齢が64歳以下の退職教師(退職予定を含む)が対象。派遣の際の職種は校長、教頭、教諭で、応募できる職種は退職時の職名や在外教育施設への派遣経験の有無に応じて異なる。たとえば、退職時の職名が「教諭」の場合は、「教諭」のみに応募可能。退職時に「校長」の場合は、「校長」「教頭」「教諭」のいずれも応募可能となる。なお、在外教育施設への派遣経験がない場合は、退職時の職名にかかわらず「教諭」のみ応募できる。

 プレ派遣教師は、応募時の年齢が概ね29歳以下で、小学校または中学校教諭普通免許状を取得している者。原則として、国内における小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校の前期課程もしくは特別支援学校の小学部、中学部の講師等としての勤務経験または民間教育機関における義務教育段階の児童生徒に対する集団指導経験が概ね1年以上あること。

 加えて、シニア・プレ共に、本人や同伴する家族が心身ともに健康であり、長期間の海外生活に耐えることができることを要件としている。

 募集人員は、シニアが200名程度、プレが若干名。派遣先は、シニアが海外の日本人学校および補習授業校、プレが日本人学校。派遣期間は原則として2年間だが、延長を希望する場合には、評価等に応じて2年を限度として1年ごとの延長が可能。派遣される日本人学校が所在する国の事情によっては、ビザや所得税の課税状況等を鑑み、あらかじめ派遣期間の上限が定められている場合がある。

 応募は、文科省Webサイト掲載の様式をダウンロードし、必要事項を入力し、電子メールにて担当係まで提出する。提出期限はシニアが6月12日午前10時、プレが6月19日午前10時。選考調査票による書類選考、小論文の第1次選考を実施。合格者を対象に、第2次選考の面接を実施する。第2次選考は7~8月に実施予定。合格者の内定通知は12月ごろ、不合格者には2024年2月ごろに通知予定。

 合格者は派遣前研修を経て、2024年4月上旬ごろ在外教育施設に派遣される予定。シニア派遣教師は家族の同伴が可能で、国庫補助の対象となる同伴家族の範囲は、配偶者と18歳に達する日以降の最初の3月31日までの間にある子や心身に障害のある子で文部科学大臣が認めた者。プレ派遣教師は原則単身での派遣となる。

 派遣先や派遣時の給与上の処遇、身分の取扱い、応募方法等、詳細については文部科学省Webサイトで確認できる。

《畑山望》

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