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千葉県、不登校の教育機会確保を支援する条例…4月施行

 千葉県教育委員会は2023年3月27日、「千葉県不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例」が2月の定例県議会で成立し、2023年4月1日から施行されると発表した。

教育行政 教育委員会

 千葉県教育委員会は2023年3月27日、「千葉県不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例」が2月の定例県議会で成立し、2023年4月1日から施行されると発表した。

 条例は、不登校児童生徒の状況に応じた施策を総合的に推進し、不登校児童生徒の将来の社会的自立に資することが目的。

 基本理念には、「すべての児童生徒が豊かな学校生活を送り、安心して教育を受けられるよう、教職員との信頼関係および児童生徒相互の円滑な人間関係の構築並びにいじめ、暴力行為、体罰等を許さない学校運営を図る」ことが掲げられている。

 また、「不登校児童生徒の主体性を尊重し、不登校児童生徒が再び登校できるようになることのみを目標とせず、将来の社会的自立を目指す不登校児童生徒ひとりひとりの状況に応じた多様な学習活動を認めて支援する」「県、市町村、学校、児童生徒の保護者、フリースクール等その他の関係者が相互に密接に連携する」ことも掲げられている。

 基本方針として、県は、不登校児童生徒の教育機会の確保に関する施策を総合的に推進するため、「不登校児童生徒の教育機会の確保に関する基本的事項」「不登校児童生徒に対する教育機会の確保に関する事項」「その他不登校児童生徒の教育機会の確保に関する施策を総合的に推進するために必要な事項」を定めるという。また、基本方針を策定・変更するときは、千葉県不登校児童生徒連絡協議会における協議を行うとしている。

 県の施策は、情報の提供等や相談体制の整備、学校以外の場における学習活動等の状況の継続的な把握、県民の理解の促進。また、県教委、市町村教委、学校、児童生徒の保護者、フリースクール等、学識経験者その他の関係者により構成される千葉県不登校児童生徒支援連絡協議会を設置。連絡協議会は、不登校児童生徒に対する教育機会の確保に関する施策を円滑に実施するための連絡および協議を行うとしている。

《いろは》

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