千葉県教育委員会は2023年年2月10日、県中央部の県立高校に通う生徒4名分の給付金申請書類の所在が不明となっていることが判明したと発表した。1月にも他校において同書類の紛失発覚があったことを公表しており、今回の紛失は再点検でみつかったという。
事故は2022年8月30日、学校が4名分の給付金申請書類を発送記録を確認できる特定記録を使わず、普通郵便で発送したことが発端となった。県教委は1月に別の県立高校で給付金申請書類の紛失事案があったことを公表しており、それにともなう再点検を各校で実施。学校側が点検したところ、8月に送付した4名分の申請書類が見当たらず、所在不明となっていることが判明。県側では受領記録がなく、また申請書類が届かない時点での追跡調査も行われていなかったという。
紛失した申請関連の書類には、生徒の氏名、生年月日、学校名、学年、兄弟姉妹の氏名、生年月日、学校名等の個人情報が含まれていたが、発表時点で個人情報の流出は確認されていないとしている。また、紛失判明後に財務課内と学校事務室内等の調査を行ったが、現在も発見されていないという。
4名分の給付金については2022年10月31日に予定通り支給されている。千葉県は、今回の紛失事案に関して申請者に対して謝罪するとともに、再発防止に向け、今後は確認に必要な書類のやり取りは教育庁内のみで使用可能なネットワークを使用し、データで受け渡しすることを取り決めた。