自動車電装品の開発・販売を行うTCIは、通園バスの置き去り防止システムとして「置き去り防止車内確認ブザー」(品番:SOS-0006)を2022年11月1日に発売した。 エンジン停止後3分以内に車内後部のスイッチが押されなければブザー音を鳴らして強制的に車内後方への移動を誘導する他、非常用ベルも搭載。動作電圧12V/24V、動作温度−20度~+85度、防水規格IP54、80デシベル。
韓国では義務化対象となっている製品で、カナダやアメリカと同じKC認証等の品質基準をクリアしているもの。韓国では2019年から下車確認装置作動の義務化と罰則規定が実施されている。
同製品の仕組みは、バスのエンジンが停止するとアナウンスが流されて安全モードが作動。3分以内に下車確認ベルが押されないと、大音量の警報ブザーが流される。運転手や添乗員による下車確認忘れの防止につながり、日常的に繰り返すことでエンジン停止時の車内確認を行うルーティンにつながる。また、子供にとってクラクションよりも簡単に押せる「非常ボタン」を搭載。非常時に外部へ存在を通知することを可能にする。
車内の置き去り対策には人による「車内確認」が必須となる一方、目視での確認にはリスクもあり、ヒューマンエラーを引き起こす要因は日々の業務に潜む。同社では、エンジン停止後の車内に人を見つけると大音量ブザーで周囲に通知して、万が一の見落としを補完するAIカメラシステム(SOS-0001)を10月3日に発売。SOS-0001には車内が俯瞰できるモニターが備えられておりSOS-0006との併用により、(1)モニターで車内確認、(2)ブザーで車内後方へ誘導、(3)目視による車内確認を習慣化、(4)AIカメラシステムによる車内監視、という4重構造の対策で徹底的な置き去り防止が期待できる。
同社ではSOS-0006とSOS-0001の取付け工事を、ネットワークにより全国へ出張して行っている。