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埼玉県、特別支援学校送迎バスで降車時の確認漏れ

 埼玉県は2022年10月19日、県立特別支援学校において、中学部の生徒の送迎バス(スクールバス)における降車時の確認漏れ事案が発生したと発表した。当該生徒に健康状態の異常は認められず、通常の教育活動に参加できたという。県では安全管理を徹底するとしている。

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 埼玉県は2022年10月19日、県立特別支援学校において、中学部の生徒の送迎バス(スクールバス)における降車時の確認漏れ事案が発生したと発表した。当該生徒に健康状態の異常は認められず、通常の教育活動に参加できたという。県では安全管理を徹底するとしている。

 事故が発生したのは、埼玉県立騎西特別支援学校。10月18日午前9時5分ころ、中学部の生徒1人の登校を確認できなかった学級担任が乗務員に当該生徒の乗車状況を確認。乗務員は生徒が乗車していたことを学級担任に伝えるも、この際、車内確認は行われていなかったという。生徒が1人で教室へ向かったと考えた学級担任が校内を捜索するも生徒は発見されず、当該生徒の保護者に学級担任が連絡し、登校の事実を確認する。

 午前9時20分ころ、送迎バスは営業所に向けて学校を出発。校内では捜索班を結成し、生徒の捜索を開始すると同時に、学校から送迎バス事業者である関東自動車にバス車内の再確認を依頼した。午前9時31分ころ、乗務員が営業所に向かう途中のバス車内で生徒を発見。生徒を乗せて引き返してきた送迎バスが学校に到着後、健康観察を行い、異常は認められなかったため当該生徒は通常の教育活動に参加したという。

 埼玉県教育局では、今回の事故の発生原因は生徒降車時の確認不足および降車後の車内点検不足だとし、当該生徒と保護者、関係者に対し謝罪と説明を実施。加えて、すべての県立特別支援学校と送迎バス契約事業者に対し注意喚起を行った。

 今後、二度とこうした事故を起こさないよう、緊急点検の実施と安全対策の徹底を指示する他、バス送迎・安全徹底に関する県統一のマニュアルを作成し、すべての県立特別支援学校に周知徹底を図ることでバス送迎の安全管理を徹底するとしている。


《畑山望》

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