東京都教育委員会は2022年9月14日、都立狛江高等学校において生徒の個人情報等を紛失する事故が発生したことを発表した。発表時点で、個人情報の外部への流出等、二次被害等の発生は報告されていない。
個人情報の紛失事故は、主任教諭が、担任しているクラスの生徒と保護者等に関する個人情報が記載されている「生徒個人カード」40人分が綴じられたファイルを紛失したことにより発生。生徒個人カードには、生徒の氏名、性別、生年月日、現住所、出身中学、通学方法、保護者の氏名、現住所、緊急連絡先の他、希望する進路や学校への要望等が含まれていた。
紛失日は定かではないが、9月1日午前11時ごろ、主任教諭が欠席生徒への連絡のため「生徒個人カード」を使用しようとしたところ、机の引き出しの中に見当たらないことに気づいた。主任教諭は副校長に報告し、9月1日~11日まで全教職員が校舎内外すべての場所を捜索したが発見されていない。なお、主任教諭はファイルを校外に持ち出ししていない。
狛江高校は9月13日、保護者説明会にて経緯の説明を行い謝罪。再発防止に向け、今後、個人情報の管理に関する研修を実施するとともに、生徒個人ファイルや教務手帳等の管理状況を確認し、教職員に周知する。東京都教育委員会は、全都立高等学校長に対して、個人情報の取扱い等について再度周知・徹底を図るとしている。