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オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブック公開

 国立情報学研究所(NII)は2022年7月27日、学術研究者のための個人情報の取扱い方について解説した「オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブック」を公開した。疑問点等をQ&A形式で掲載する等、学術研究の実際に沿った内容となっている。

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オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブック
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 国立情報学研究所(NII)は2022年7月27日、学術研究者のための個人情報の取扱い方について解説した「オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブック」を公開した。疑問点等をQ&A形式で掲載する等、学術研究の実際に沿った内容となっている。

 近年の学術研究では、分野を問わず、多種多様なデータを取り扱うことが増えている。データの利活用は、今後の学術研究を進展させるために極めて重要である一方で、取扱いを誤ると研究の中止や研究成果の撤回に追い込まれるといったリスクも増加する。

 2022年4月からは、個人情報保護法が新たに施行され、公・民を問わず学術研究分野の規律が統一されるとともに、安全管理措置等の規定の適用を受けるため、学術研究機関等においても自主規範を策定するといったデータガバナンス体制の構築が求められている。

 そこで、NIIは法制度に起因する混乱を避けるべく、文部科学省と連携のもと、「オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブックにかかる検討会」を設置し、データを取扱う際の注意点をまとめた研究者向けハンドブックを作成した。おもに、大学等の研究機関に属する研究者を想定しているが、民間の研究機関に属する研究者、研究のアシスタントや大学事務、研究機関内の研究倫理審査委員会に携わる人等にも有用な内容となっている。

 今回の第1版は、個人情報保護に焦点をあて作成。国立情報学研究所機関リポジトリでPDFファイルを公開している。今後は、著作権や特許等の知的財産権も含め、幅広い領域で、研究者にとって有用なものとなるよう内容を充実させ改版を重ねていくとしている。

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《川端珠紀》

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