永岡桂子文部科学大臣は2022年8月15日、記者会見に臨んだ。新型コロナウイルス対策に関して、厚生労働省の専門家会議が5~11歳のワクチン接種について「努力義務」を適用すると決定したことについて、「ワクチンを打つか打たないかを決めるのは親御さんであり、子供本人である」とし、引き続き、学校を通して保護者等への情報提供に取り組む意向を示した。
厚労省の予防接種・ワクチン分科会は2022年8月8日、これまで「努力義務」の適用外だった5~11歳のワクチン接種について、オミクロン株に対する有効性や安全性に関する追加の情報が集積してきたことから、新たに「努力義務」を適用することを決めた。
永岡大臣は会見で、「児童・生徒や保護者が接種の判断を行う。そのためには、ワクチンの効果や副反応、相談先の情報等が十分に承知されていることが重要」と述べた。あくまで接種の判断は保護者と子供本人に委ね、文部科学省と厚労省が協力して児童・生徒や保護者への情報提供を行う姿勢は継続する意向だ。
そのほか、東京工業大学と東京医科歯科大学が統合に向け協議を進めることを発表したことについて、「新たな価値の創造に向けて、それぞれの大学の強みや特色を掛け合わせる構想が検討されるとすれば、意義があると考えている」「新たな研究の進展に寄与するものと期待しつつ、両大学の検討状況を注視したい」とした。