「18歳人口推移、大学・短大・専門学校進学率、地元残留率の動向2021年」は、文部科学省の「学校基本調査」より、受験マーケットに大きな影響を与える「18歳人口予測」「進学率推移」「地元残留率」について分析し、リポートにまとめたもの。
リポートによると、18歳人口は2021年の114.1万人から、2033年には101.4万人へ12.7万人減少すると予測。特に東北の減少率が高く、東北6県中4県が減少率20%以上。増加する見込みは、東京と沖縄のみ。減少数は、近畿の2万6,060人減がもっとも大きかった。
大学進学率は、2012年の47.7%から2021年は52.9%と、10年間で5.2ポイント上昇した。上昇率が大きいのは、1位「北海道」、2位「四国」、3位「東北」。2012年を100としたときの2021年の指数は、1位の北海道で126.4。一方、2021年の進学率が高いのは、1位「南関東」、2位「近畿」、3位「東海」と、三大都市圏が上位を占めている。
短大進学率は、2012年の5.5%から2021年は4.0%と、1.5ポイント低下。専門学校進学率は、2012年の16.8%から2021年は17.3%と、1.5ポイント上昇した。2021年の現役生の進学率1位は、大学が「東京」、短大が「鳥取」、専門学校が「沖縄」であった。
大学入学者の地元残留率は、2012年の43.2%から、2021年は44.7%と、10年間で1.5ポイント上昇。短期大学入学者の地元残留率は、2012年の67.8%から、2021年は71.3%と3.5ポイント上昇した。
大学入学者の地元残留率が高いのは、1位「愛知」71.3%、2位「東京」67.6%、3位「北海道」67.3%。大学入学者の地元残留率が低いのは、1位「奈良」14.3%、2位「鳥取」15.2%、3位「佐賀」16.6%。短大入学者の地元残留率が高いのは、1位「福岡」93.0%、2位「愛知」90.7%、3位「北海道」89.5%。短大入学者の地元残留率が低いのは、1位「島根」20.8%、2位「奈良」39.9%、3位「和歌山」41.0%であった。
男女別データ等、さらに詳しい分析はリクルート進学総研のWebサイトより公開している。エリア別リポートもあり、申請すると詳細資料をダウンロードできる。