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【クレーム対応Q&A】発達障害の子供を迷惑がる

 今回は「発達障害の子供が落ち着かなくて授業に集中できない」をテーマとしたいと思います。

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 学校に寄せられるさまざまなクレーム。保護者や地域からのクレームに先生はどのように対応するのが良いだろうか?クラス担任として豊富な経験がある鈴木邦明氏に、学校へ寄せられるさまざまなクレームに対応する際のポイントを聞いた。第61回のテーマは「発達障害の子供が落ち着かなくて授業に集中できない」。

発達障害の子供は1クラスに
2~3人


 文科省の調査では普通学級に在籍する発達障害の子供の割合は6.5%とされています。1クラスに2~3人がいる計算になります。世の中でも「発達障害」という言葉が認知されるようになってきています。そういった状況において周りの子供(および親)が発達障害の子供を迷惑がるという訴えが学校に来ることもあります。今回は「発達障害の子供が落ち着かなくて授業に集中できない」をテーマとしたいと思います。

 発達障害にはさまざまなケースがあります。場合によっては落ち着きがなく、周りにちょっかいを出してしまうような子供もいます。そういった子供が学級に在籍していた場合、周りの子供や親がその子供を迷惑に感じ、何らかのアクションを起こすということが考えられます。

 それらが表に出ない場合は、意地悪や差別のような悪質なものになる可能性もあります。教師の見ていないところで、仲間外れをしたり、物隠し等をしたりするケースです。逆に表に出てくる場合は、子供が担任に「〇〇さんがうるさくて勉強に集中できないです…」と訴えてきたり、親が同様の内容を伝えてきたりということになります。

クレームは状況改善のチャンス


 親からのクレームや相談、子供からの訴えは、状況を改善する良いチャンスだと思います。ネガティブなことを言われると、少しメンタル的に凹むことはあります。ただ、授業においても、その他の児童・生徒との関わりにおいても、より良く変わっていくきっかけとなります。なるべく、そういった声を集めることができるようにすると良いと私は思っています。

 私は現在、大学で教員養成の授業を担当しています。毎回の授業で「授業に関するコメント(任意)」という項目をオンライン上に設定しています。こちらが気付かずにしてしまったミス等を学生が指摘してくれます。授業改善の良いきっかけとなっています。小学校の教員の時は、定期的に学級だよりの下の部分に切り取って意見を書くことができるようにしていました。また、授業参観の時にも簡単なコメントを書く用紙を置いておき、一言書いてもらっていました。このように色々な意見が自分に集まるような仕組みにすることは改善のチャンスになります。

具体的な対応は…


 ところで、今回のテーマである「発達障害の子供が落ち着かなくて授業に集中できない」という訴えがあった場合、いくつかの具体的な対応が考えられます。学級の中で取り組むことができることとして、周りへの影響の少ない席にすること等があります。前列の角の席等、教師が関わりやすく、周りの人も少ない席にすることで、本人にとっても、周りにとっても、良い状況を作ることができます。

 また、学校という組織として、人員を割り当てることができるのであれば、支援員のような役割の人に一部の時間だけでも付いてもらい、フォローをしてもらうというやり方もあります。支援員等がその子供に付いたり、クラスの中にいたりすることで、集団が落ち着くことがよくあります。

 その他には、さまざまな機会に発達障害等に関する理解を深める活動をしていくことです。親向けのものでは、学校だよりや保健だより等において特集を組むこと等です。PTAの研修会等においてテーマにすることも良いでしょう。子供向けのものでは、学級活動、道徳等の中で取り扱っていくことや朝会等において話題にしていくこと等が考えられるでしょう。

 本企画では、読者の皆さまからの質問を受け付けています。下記のボタンをクリックして表示されるフォームより送信ください。実際に学校へ寄せられたクレームの他、保護者が学校へ伝えたクレーム等、鈴木先生に対応方法を聞いてみたいクレーム事例を募集します。

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鈴木 邦明(すずき くにあき)
平成7年 東京学芸大学教育学部 小学校教員養成課程理科専修卒業。平成29年 放送大学大学院文化科学研究科生活健康科学プログラム修了。神奈川県横浜市、埼玉県深谷市で計22年、小学校教諭として勤務。現場教員として子供たちの指導に従事する傍ら、幼保小連携や実践教育をテーマとする研究論文を多数発表している。こども環境学会、日本子供学会等、多くの活動にも関わる。平成29年4月からは小田原短期大学特任講師、平成30年4月からは帝京平成大学講師として、子供の未来を支える小学校教諭、幼稚園教諭、保育士等の育成や指導に携わる。
《鈴木邦明》

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