STEAM Sports Laboratoryは2021年6月16日、大分県とスポーツを起点とするSTEAM教材である「STEAM Sports」プログラムの高等学校への導入に関する契約を締結したと発表した。タグラグビー、バスケットボール、野球のSTEAMプログラムを体育や部活動向けに導入する。 テクノロジーの進化が加速する中、Society 5.0時代を担う資質や能力の育成において、STEAM教育への注目が高まっている。STEAM Sports Laboratoryは、STEAM教育を積極的に推進する大分県と「STEAM Sports」プログラムを高等学校11校に導入することについて契約を締結した。11校の生徒数は約1,000人。 「STEAM Sports」とは、スポーツを起点とするSTEAM教材。2018年度以降、経済産業省「未来の教室」事業のもとに開発してきた「数学・プログラミングを活用して戦略を探究する“STEAMタグラグビー”」「ゲームデータから戦略を探究する“STEAMバスケットボール”」「スコアブックデータから最適打順をシミュレーションする“STEAMベースボール”」の3つのプログラムがあり、体育や部活動向けに導入を進めていく。 STEAMタグラグビーは、タグラグビーを起点に、数学とプログラミング学習を相互に関連づけた戦略志向型の新しい体育教材。ゲームの戦略を立て、仲間と共有するには、全体を俯瞰し、各局面で最善の手を選択し、言語化しチームで合意形成する必要がある。タグラグビーと算数・数学、プログラミング的思考を交互に学ぶことで、スポーツに求められる「思考力、判断力、表現力」を高め、運動が苦手な児童生徒でも積極的にゲームに参加し、運動や思考への関心・意欲を高めることを目標としている。 STEAMバスケットボールには、「24秒ルール」という特有のルールがあり、このルールを前提としたとき、勝利するために必要なファクターが見えてくる。NBAやBリーグ等のプロチームがどのようなデータをどのように分析し、戦略に生かししているかをケーススタディとして学ぶ。 一方、STEAMベースボールでは、プロ野球で近年、重要性が認識されているデータについて、アクティビティを通じてその使われ方や考え方等を学習。スコアブックデータを活用し、打率計算・打順シミュレーションソフト等を通じて、自分たちのチームならばどのような練習プラン・戦略が良いか等を議論する。 STEAMバスケットボールとSTEAMベースボールでは、データから読みとれることだけでなく、その背景にあるものを観察しながら、チームメイトと議論していくことで、自分たちのチームや相手チームの特徴をつかみ、より効果的戦略立案、パフォーマンス向上につなげることができる。 STEAM Sports事業については、学校体育や部活動、地域スポーツにおいても「学びのSTEAM化」を促進すべく、コンテンツ開発を継続するとともに今後、指導者向けの「STEAM Sports 指導者研修」等を随時実施していくとしている。