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【クレーム対応Q&A】友達が話してきて授業に集中できない

 親がいろいろな心配を抱き、連絡をしてくることもあります。今回はそういったものの中でも「隣の席の友達が話しかけてきて授業に集中できない」をテーマにします。

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 学校に寄せられるさまざまなクレーム。保護者や地域からのクレームに先生はどのように対応するのが良いだろうか?クラス担任として豊富な経験がある鈴木邦明氏に、学校へ寄せられるさまざまなクレームに対応する際のポイントを聞いた。第39回は「隣席の友達が話しかけてきて授業に集中できない」。

親の心配事は子供の
「人間関係」と「勉強」


 新しいクラスになり2か月が経ちました。それぞれのクラスのようすが見えてくるようになるころです。親がいろいろな心配を抱き、連絡をしてくることもあります。今回はそういったものの中でも「隣の席の友達が話しかけてきて授業に集中できない」をテーマにします。

 親が学校での子供のようすに関して心配をする代表的なものは「人間関係」と「勉強」についてのものです。どちらも大事であり、親から相談等があったらできるだけ早く対応することが求められます。

教師が双方の思いを伝える


 特に何らかの理由で学習状況が芳しくないという場合、その原因等を探り、対応していきます。今回のテーマである「隣の席の友達が話しかけてきて授業に集中できない」ということの場合、話しかけている子供への対応がポイントです。こういったケースでは、話しかけている方は迷惑を掛けている意識は無い(または少ない)ことが多いです。自分の行動が迷惑を掛けていると理解できていれば、多くの場合はそれをやめる(減らす)からです。自分の行動が相手にとって迷惑だと思っていないからこそ何度もしてしまっていることが多いようです。子供のトラブルにおいてはこのように互いの認識の違いがきっかけとなることがよくあります。教師が間に入り、それぞれの思いを伝えることで解決につながることが多いです。

 ただ注意する必要があるのが、話しかけている子供が自分自身でわからないことがあり、それを聞こうとしているような場合です。勉強等でわからないことがあっても、自分から行動を起こさない子供もいます。そういった子供はわからないことが少しずつ積み重なり、学習の不振等につながってしまうことがあります。そういったこともあり、学級において「わからないことがあったらすぐに聞くように」という指導をすることがよくあります。そういったやり方と隣の子供が集中ができなくなるということが対立しまうことがあります。そういった場合は、わからないことがあった場合、教師に直接聞くような対応にすると良いでしょう。

最近では対話的な授業もある


 また、現在「アクティブ・ラーニング」という学習の方法が多くの場面で用いられています。子供が積極的に授業に参加していく学習の取組み方で、話し合い活動等がその取組みの1つです。アクティブ・ラーニングによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験等の能力の向上や育成を目指しています。教室内での実際の取組みとしては、グループディスカッション、ディベート、グループワーク等があります。ただ、そういった学習法に積極的に取り組むことが苦手な子供もいます。そういった子供にとっては、周りの子供が話していることをうるさいと感じ、それを家で伝えているということもあります。こういった場合、授業参観等で話し合い活動に取り組むようすを見せ、その後の懇談会でその学びの意味や意義等を伝えていくことが良いやり方でしょう。

鈴木 邦明(すずき くにあき)
平成7年 東京学芸大学教育学部 小学校教員養成課程理科専修卒業。平成29年 放送大学大学院文化科学研究科生活健康科学プログラム修了。神奈川県横浜市、埼玉県深谷市で計22年、小学校教諭として勤務。現場教員として子供たちの指導に従事する傍ら、幼保小連携や実践教育をテーマとする研究論文を多数発表している。こども環境学会、日本子ども学会等、多くの活動にも関わる。平成29年4月からは小田原短期大学特任講師、平成30年4月からは帝京平成大学講師として、子供の未来を支える小学校教諭、幼稚園教諭、保育士等の育成や指導に携わる。近著に「オンライン、ソーシャルディスタンスでできる 学級あそび&授業アイスブレイク」(明治図書)がある。
《鈴木邦明》

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