PIPELINEは2021年5月5日、ネットワークを監視・遮断することでインターネット上の脅威から子供たちの情報端末を守る、教育機関向けセキュリティ対策アプリ「Kikotto(きこっと)」をリリースした。 Kikottoは、学校や学習塾などの教育機関向けに開発された製品。インターネット通信上の脅威が情報端末上で検知されるより以前にネットワーク自体を監視し、脅威を検知した際にはそのネットワークを遮断して端末へのアクセスを未然に防ぐ。多くの人がすでに利用しているアンチウイルスソフトと異なり、脅威が子供の端末にたどり着き侵入を試みる前に通信を遮断することから、安全性が非常に高いという。 また、アンチウイルスソフトは利用者自身による定期的な更新が必要だが、Kikottoではその必要がない。Kikottoは端末内を巡回してデータを参照することがないため、端末の動作が重くならないといったメリットもある。ネットワーク上の脅威を判定する際には、同社が独自に保有する脅威データを参照し、検証する。さらに、全世界のネットワークを監視し、強力なブラックリストを持つ国際組織である「SPAMHAUS(スパムハウス)」、世界中の詐欺サイトを判別する「Scamadviser(スキャムアドバイザー)」と提携し、データも活用している。 Kikottoは、教育機関が配布する端末にインストールすることで生徒の端末を保護。パソコン(Win/Mac)、モバイル端末(iOS/Android)の両方に対応しており、ほとんどの端末で利用可能となっている。また、Kikottoを教育機関が採用しているISP(インターネット・サービス・プロバイダー)に対して提供し、教育機関全体のセキュリティ強化を行うこともできる。Kikottoの詳細はWebサイトで確認できる。