リシードが2021年4月1日から19日までの期間、先生方を対象にWebサイト上で実施したアンケート(有効回答数140)によると、校務にパソコンを利用している先生の割合は92%(77%が自分専用、15%が共有)にのぼった。1日のパソコン利用時間は57%が3時間以上で、全体の31%は5時間以上と回答。教員の激務がたびたび話題となるが、本調査からも先生方が校務に追われている実態が浮き彫りとなった。
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さらに、長時間パソコンを利用することによる悩み(複数回答可)について聞いたところ、「疲れ目」が70%でもっとも多く、「肩こり」60%、「首の痛み」49%がこれに続いた。その悩みを解消できる機器があった利用してみたいかという質問には56%が「はい」と回答している。
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
ICT利活用に積極的に取り組み、海外の先生方との交流もある立命館小学校の正頭英和先生に、先生方が働く環境の話題を中心に、パソコンを利用する際の悩みや、その解決策について話を聞いた。正頭先生には、パソコン利用の際の眼精疲労を緩和するBenQのアイケアモニター「GW2480T」を事前にお試しいただき、その感想も聞いた。

立命館小学校 正頭英和先生
立命館小学校の英語科教諭でありICT教育部長も務める。また教育界のノーベル賞と言われる「Global Teacher Prize 2019(グローバル・ティーチャー賞)」のトップ10に、小学校教員としては日本ではじめて選ばれたことでも注目されている。
立命館小学校の英語科教諭でありICT教育部長も務める。また教育界のノーベル賞と言われる「Global Teacher Prize 2019(グローバル・ティーチャー賞)」のトップ10に、小学校教員としては日本ではじめて選ばれたことでも注目されている。
テクノロジーの力を使って無駄を削減
--まずは、アンケートの結果をご覧になられてどうお感じになりましたか。
長時間労働や業務の多さなどのコメントも拝見しましたが、日本では登校から下校までを含めて学校教育とする独自の考え方があり、その分、先生方の負担は大きいと思います。海外では学校教育の定義が細分化されているケースが多いように思います。そうした国では「先生の役割=授業」とされていて、それ以外のことに先生が関与しないという話を聞きます。海外の先生からは「なぜ日本では、帰り道の責任まで先生が負わなければならないの?」と聞かれることがあります。
一例をあげると、朝、校門が開くのは7時30分ごろなのに、教職員の勤務開始時間は8時30分だったりするのです。矛盾しているわけですね。教員は勤務時間外で生徒の見守りのために登校することになります。皆さん責任感や熱意で対応されていますが、これも長時間労働に繋がり、負担になっていると思います。立命館小学校では教員の勤務時間の管理を行っていますが、そうした学校はまだ多くはないと思います。
--ICTを使うことで校務が効率化しているかという質問には、54%が「はい」で、「いいえ」は8%に留まりました。ICTが得意でない先生も少なくないと伺っていたので、肯定的な回答が意外と多いという印象を受けました。先生はどのようにお考えですか。
教員は、子供に起因する仕事には実はあまり負担を感じないのです。それこそが教員の本来の仕事ですから。教員たちを忙しいと感じさせるのは何かと言うと、子供と直接関係のない事務作業や会議の多さなのです。こうした作業の効率化に、ICTを活用するべきだと考えています。
立命館小学校では、ICTを活用して会議資料の事前共有や意見出しを行い、校内会議にもオンライン会議システムを使用しています。これにより、会議前に紙の資料を探す時間を省くことができ、情報の共有も画面上でスムーズに行えるようになりました。このように、テクノロジーの力を使って無駄を削減していくことが大事だと思います。
デスクトップとノートPCの良いとこ取り
--先生ご自身は、パソコンを利用する際の悩みはありますか。
いちばんは肩こりです(笑)。パソコンを使って仕事をしている方は皆さん同じかと思いますが、本当にきついです。ノートパソコンを使っていると、どうしても姿勢が悪くなり、肩がこりますね。デスクトップパソコンを使えば解決できることもありますが、授業でも校務でもパソコンを利用するため、持ち歩けるノートパソコンが便利です。
そこで職員室では、ノートパソコンスタンドを使い、ノートパソコンの画面を目線に合わせて高さ調整し、ワイヤレスのキーボードとマウスを使用しています。ノートパソコンとデスクトップパソコンの良いとこ取りを追求したかたちです。これに外付けモニターも使い、2画面で操作しています。もちろん仕事の効率化も大事ですが、何より健康が大切。パソコンの利用時間が長くなることはどうしても避けられないので、環境を良くしようと思い、僕はこの組合せで作業しています。
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アイケアモニターの使用感は「快適」の一言
--BenQのアイケアモニターを使っていただきましたが、いかがでしたか。
もともと外付けモニターも使っていたのですが、サイズが小さかったので買い換えようと思っていたタイミングに、アイケアモニター「GW2480T」をお借りして使うことができ、実は購入を決めたところです。
実際に使ってみる前は、24インチのモニターは、職員室の机には大きすぎるのではないかと思っていましたが、ちょうど良いサイズでした。27インチの製品(GW2780T)もあるとのことですが、それは僕の机には少し大きい気がします。
使った感想と聞かれると、実は回答が難しい。あえて表現すれば「快適」の一言に尽きますね。
パソコン利用の悩みは、先程言ったように肩こりでしたが、アイケアモニター「GW2480T」を使ってみたら、目の疲れが軽減され、目の疲れもあったのだと後から気が付きました。目が楽になったと感じています。
そして、胸をはった姿勢で作業をするために、画面を目の高さに揃えたいのですが、高さ調整が簡単なこともありがたいポイントです。それにより、モニターから離れて作業できるようにもなりました。あと、意外なことに音がクリアなのも良いと思いました。教員は、年度末に1年間の写真を集めてムービーを作るなど、意外と動画編集をする人が多いのですが、その際に音が良いのは助かります。
また、設置が非常に簡単でした。箱から取り出して、コードをつないだらすぐに使えたのですが、こういった点も教員にとってはありがたいです。
ICT活用で仕事が効率化、もう後には戻れない
--他の先生方も外付けモニターをお使いですか。
パソコンに詳しい先生方は使っていますが、外付けモニターの良さに気が付いていない先生も多くいらっしゃると思います。実は僕が使っていたら、「格好良いですね」と後輩が声をかけてきて、結局、彼も購入することにしたようです。デュアルモニター(2台のディスプレイを使うこと)で作業しているのが、仕事ができそうで格好良く見えたようです。格好良く仕事をすることも大切ですね(笑)。
--ところで、職員室の机の上にはプリント類が多いイメージなのですが、先生の机の上はスッキリしていますね。
本校は教育のICT化と並行する形で、ペーパーレス化も進めているのです。以前はよく、プリントをなくした児童のために、多めに印刷して予備を机の上に置いておいたのですが、今はデータで配布しているので、その必要が少なくなりました。子供に言われるたびに印刷するのが手間なので、多めに印刷して予備を置いている先生は多いと思います。いつ子供がなくしたと言ってくるかわからないので、処分するタイミングがない。そして、どんどんプリントが溜まっていくわけです。
そういう意味でもデジタル化が進むのは良いですね。一度、ICT活用で仕事が効率化すると、もう後には戻れなくなります。まずは、ICT活用を「やってみてはどうですか?」と言いたいです。
--ありがとうございました。
子供にとってもっとも身近な大人の働く姿は、職員室の先生方ではないだろうか。1人1台のパソコンを手に入れた子供たちの目には、先生方が快適な環境で校務をこなす姿は格好良く映りそうだ。日々膨大な校務に追われる先生方の環境が少しでも快適になるよう、外付けモニターの導入を検討してみてはいかがだろうか。
BenQのアイケアモニター
BenQアイケアモニターは、23.8インチの「GW2480T」と27インチの「GW2780T」がラインアップされている。子供の学習やテレワークはもとより、長時間の校務に追われる先生方の眼精疲労を緩和し、集中力や生産性を高め、快適な作業空間を実現することを目的とした製品となっている。
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眼精疲労を軽減
アイケアモニターの最大の特長は、目にダメージを与えるといわれる可視光線「ブルーライト」の軽減(最大70%)や、画面の光の点滅を除去する「フリッカーフリー」により眼精疲労を軽減してくれること。また、時間の経過とともに変化する周囲環境の明るさの変化を感知し、それに合わせて画面の明るさを自動調整する機能も備えている。
正しい姿勢で疲れを軽減
高さ調節や角度調節のほか、画面を90度回転させて縦長の向きにしたり、画面を水平回転させたりすることが可能で、利用者がもっとも作業しやすい高さ・視聴角度に手軽に調整することができる。これにより正しい姿勢をキープでき、肩こりや首も疲れを軽減することもできる。
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ケーブル1本で簡単接続
HDMI、DisplayPort、D-subの3つの接続ポートが用意されており、デスクトップパソコンやノートパソコンとケーブル1本でモニターに接続すれば、すぐに利用することができる。
アイケアモニター「GW2480T」
アイケアモニター「GW2780T」
e-Reading Lampモニター掛け式ライト
BenQでは目に優しい製品として、アイケアモニターのほか、モニター上部にクリップで簡単に取り付けることのできる照明「e-Reading Lampモニター掛け式ライト WiT ScreenBar Plus」も提供している。

この製品は、パソコンを使う際のデスクライトの悩みである「明るさ不足」「スペース」「画面の映り込み」を解消するもので、時間の経過とともに変化する周囲環境の明るさの変化を感知して常に最適な明るさを保つ自動調光機能が備わっている。
家で仕事や勉強に集中していて、明るさの変化に気が付かず目や体に負担がかかっているということはないだろうか。「WiT ScreenBar Plus」は、先生方はもちろん子供たちの家庭学習にも適した製品となっている。
WiT ScreenBar Plus