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文科省「緊急対策パッケージ」給付金創設や教員加配

 文部科学省は、2020年5月27日に閣議決定した第2次補正予算案の取組みを中心に支援の概要をまとめた「緊急対策パッケージ第2弾」を公表した。教員加配や学習指導員などの「人的体制」と、感染症対策など「物的体制」を整備し、子どもたちの学びを保障する。

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子どもたちの学びの保障
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  • 生活に困っている学生・生徒等への支援
 文部科学省は、2020年5月27日に閣議決定した第2次補正予算案の取組みを中心に支援の概要をまとめた「緊急対策パッケージ第2弾」を公表した。教員加配や学習指導員などの「人的体制」と、感染症対策など「物的体制」を整備し、子どもたちの学びを保障する。

 緊急対策パッケージ第2弾は、「生活に困っている学生・生徒等への支援」「子どもたちの学びの保障」「大学病院・研究現場への支援」「スポーツ・文化芸術活動への支援」の4つの支援についてまとめたもの。2020年度第2次補正予算案・予備費における措置も明記している。

 生活に困っている学生・生徒等への支援では、アルバイト収入の激減等により困難に直面している学生等の「学びの継続」のための「学生支援緊急給付金」を新たに創設。また、家計が急変した世帯の児童生徒に対して、授業料減免や高校生等奨学給付金を通じた支援を実施する。特に、授業料負担が大きな私立高等学校等については、授業料減免支援の充実を図る。各大学・高専・専門学校が独自に授業料減免を行った場合、国として緊急支援する。この際、私立大学に対しては私立大学等経常費補助金の補助率を3分の2に引き上げる。

 子どもたちの学びの保障では、加配教員や学習指導員などの大規模追加配置(人的体制の整備)に加え、すべての小中高等学校等に対する学校再開支援経費(物的体制の整備)を支援する。学校再開支援経費は、感染症対策に必要な消毒液や非接触型体温計など、学習保障に必要な教材や空き教室活用費などの経費を支援する。小中学校は小規模校に100万円、中規模校に150万円、大規模校に200万円、高校や特別支援学校は300万円といった支援のイメージを想定している。

 スポーツ・文化芸術活動への支援では、中学・高校で中止となった部活動全国大会の代替地方大会の開催を支援する。また、スポーツイベントの感染症拡大防止のための人件費(検温、誘導など)、会場費などの経費支援に取り組む。さらに、スポーツ関係団体など活動継続に向けた取組みに対する新たな支援事業を創設する。
《工藤めぐみ》

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