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東工大、無利子奨学金など「学生支援プログラム」

 東京工業大学は2020年5月26日、「Team 東工大・学生支援プログラム」を創設したと発表した。緊急に経済的支援が必要な学生に月5万円を無利子で貸与する奨学金を新設したほか、授業料納付期限の延長、在学期間延長中の授業料免除を行う。

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  • 東京工業大学「新型コロナウイルス新入生・在学生向け情報」ページ
 東京工業大学は2020年5月26日、「Team 東工大・学生支援プログラム」を創設したと発表した。緊急に経済的支援が必要な学生に月5万円を無利子で貸与する奨学金を新設したほか、授業料納付期限の延長、在学期間延長中の授業料免除を行う。

 「Team 東工大・学生支援プログラム」は、新型コロナウイルス感染症に対する独自の支援策。「東工大独自の貸与型奨学金の新設」「授業料納付期限の延長」「在学期間延長中の授業料免除」という3つの支援策で構成している。原資は、東工大基金「修学支援基金」。今後、具体的な応募条件などを策定し、詳細などを順次、Webサイトの「新型コロナウイルス新入生・在学生向け情報」のページに掲載していく。

 東工大独自に新設したのは、「新型コロナウイルス感染症対応緊急貸与型奨学金」。新型コロナウイルス感染症の影響で収入などが減少し、緊急に経済的支援が必要なすべての学生を対象とし、1人あたり月5万円、6か月間を上限に無利子で貸与する。

 後日行う審査に基づき、困窮度が著しく高いと判定された学生には給付型奨学金に切り替え、貸与した奨学金の一部または全部の返還を免除する。現在、第一弾として授業料等免除制度の申請者を対象に希望学生を募っている。第二弾は6月をめどに対象学生を広げて募集予定。

 2020年度前学期分の授業料納付期限は、9月28日に延長。大学の研究活動の停止などが影響し、大学院課程学生は学位論文、学士課程学生は特定課題研究の進捗が滞り、在学期間を延長せざるを得ないことが起こりえることから、この間の学生の経済的負担を軽減するため、標準修業年限を超えて在学期間を延長する場合に限り、大学院課程学生は延長期間当初3か月間、学士課程学生は6か月間の授業料を免除する。大学院課程学生は、学修の遅延への対応として、学位論文審査日程も柔軟化する。
《奥山直美》

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