ポップコーンが運営するWebメディア「大学パワーランキング」は、国立大学85校を対象とした女性教員比率ランキングを公開した。1位はお茶の水女子大学(46.2%)で、女子大学を除けば東京外国語大学(44.1%)がもっとも高く、国立大学全体は20.7%だった。
調査は、国立大学協会「国立大学における男女共同参画推進の実施に関する第22回追跡調査報告書」添付資料「大学別女性教員比率一覧」の公表値をもとに集計した。対象年度は2025年5月1日現在で、10年前との比較には2015年5月1日現在の第12回追跡調査を用いている。女性教員比率は小数点第1位まで(%)で表示し、教員数は学長・理事・副学長・教授・准教授・講師(常勤)・助教の合計(助手を除く)。2025年度学校基本調査の「教員数(本務者)」に基づき、任期付き教員および附属病院・附置研究所所属の教員を含む。なお、女子大学(お茶の水女子大学・奈良女子大学)は出典どおり含めている。
1位はお茶の水女子大学で、女性教員比率は46.2%。女性教員92人、教員総数199人で、教授78人中33人、准教授66人中32人が女性で学長も女性。10年前の45.9%からほぼ横ばいながら、一貫して40%台を維持している。「みがかずば研究員制度」や「お茶の水女子大学賞」など、女性研究者の支援と顕彰の仕組みを整えている。
2位は東京外国語大学(44.1%)。女性教員108人、教員総数245人。女子大学を除けば国立大学でもっとも高く、2015年の36.3%から7.8ポイント上昇した。同大学は女性研究者の在籍比率の目標を40%とし、グループメンター制度やライフイベント支援制度を設けている。
3位は奈良女子大学(40.7%)。女性教員81人、教員総数199人。前回調査から2.2ポイント上昇し、上昇幅は85校中4位だった。男女共同参画推進機構の「みかさプログラム」で、大学院生から上位職までライフコースに沿った支援を行っている。
4位は東京藝術大学(35.7%)。女性教員100人、教員総数280人。2015年の22.2%(11位)から13.5ポイント上昇し、上位20校で最大の伸びとなった。准教授90人中43人が女性だ。
5位は東京学芸大学(33.7%)。女性教員94人、教員総数279人。教育系大学でもっとも高く、2015年から9.0ポイント上昇して2023年に30%を超えた。学内保育園の設置や産前休暇の延長などの制度整備を進めている。
6位以下は、6位が大阪教育大学(31.3%、3年連続で31%台を維持し、文科系・医科系・教育系大学の区分目標31%を達成)、7位が総合研究大学院大学(30.4%、教員23人中7人が女性、2026年度からの行動計画で女性教員30%以上を目標に設定)、8位が兵庫教育大学(28.1%、前回から0.8ポイント低下も8位を維持、2026年度からの行動計画で女性教職員15人以上の上位職昇任を目標に設定)、9位が筑波技術大学(27.6%、理工系大学の区分で唯一の上位10校入り、区分目標14%の約2倍)、10位が愛知教育大学(27.0%、2015年の18.2%・27位から8.8ポイント上昇)となった。
国立大学協会は2030年までに国立大学全体の女性教員比率を30%以上とする新たなアクションプランを2026年6月に策定した。政府の第6次男女共同参画基本計画も、大学の教授等に占める女性の割合を2030年に23%とする成果目標を掲げている。11位以下の順位や10年前との比較、私立大学の参考値などの詳細は、「大学パワーランキング」Webサイトで確認できる。
◆女性教員比率が高い大学ランキング
(国立大学・女性教員比率・上位10校)
1位:お茶の水女子大学 46.2%
2位:東京外国語大学 44.1%
3位:奈良女子大学 40.7%
4位:東京藝術大学 35.7%
5位:東京学芸大学 33.7%
6位:大阪教育大学 31.3%
7位:総合研究大学院大学 30.4%
8位:兵庫教育大学 28.1%
9位:筑波技術大学 27.6%
10位:愛知教育大学 27.0%
※2025年5月1日現在、国立大学85校が対象。教員数は学長・理事・副学長・教授・准教授・講師(常勤)・助教の合計(助手を除く本務者)。女子大学を含む。








