教育現場で日々奮闘されている先生へ。リシードは、現役の小学校教諭である松下隼司氏による連載「先生の事情とホンネ」を毎月掲載している。
文部科学大臣優秀教職員表彰を受賞した経験をもち、教育書の執筆も手掛ける松下教諭が、日々どのようなことを考えて子供たちと向きあっているのか。授業や教室運営の工夫を紹介するほか、未来を担う子供たちの教育に携わる「教員」という仕事の魅力も発信していく。
第18回のテーマは「「総合的な探究の時間」へ変わる、現場のホンネと事情は?」。
「なんとかやるしかない!」と腹をくくる現場のリアル
ニュースや教育界の話題で「小中学校でも『総合的な学習の時間』が『総合的な探究の時間』に変わります」という方向性が示されています。

配付資料
「道徳の教科化」や「外国語(英語)の教科化」、「プログラミング教育の導入」など、これまでも時代の変化に合わせてさまざまな改革に向きあってきた現場の先生たち。今回の改称や「情報の領域」の新設を聞いたときも、職員室に流れたのは愚痴ではなく、「よし、また新しい波がきたか。大変だけど、なんとか工夫してやるしかない!」という腹をくくる空気でした。
文部科学省が示す「小中高12年間の学びの連続性」や「自ら問いを立てて新しい価値を創出する力」という理念には、大賛成です。これからの変化の激しい時代、AIが瞬時に答えを出してくれる時代を生きる子供たちにとって、自分で問いを見つけ出し、試行錯誤しながら納得のいく答え(あるいは新しい問い)にたどり着く「探究の力」が必要不可欠であることは、現場の誰もが痛感しています。
しかし、理念に共感し「やるしかない!」と気合いを入れるからこそ、日々の怒涛の校務と授業に追われる現場の先生たちの頭には、「で、具体的にどう授業を組み立てれば子供たちがいちばん輝くんだろう?」というリアルな模索と悩みが浮かんできます。
今回は、教育改革の波の最前線で「なんとかやってやろう」と奮闘する現場の教師の「ホンネと事情」、そしてその先に見える子供たちの本当の輝きについて、ホンネを伝えさせていただきます。












