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TOEIC「デジタル受験票」2027年7月から運用…不正対策を強化

 日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は2026年8月18日、TOEIC Listening & Reading公開テストに「デジタル受験票」を導入し、2027年7月実施回から運用を開始すると発表した。専用アプリは2027年5月に提供を開始する。導入にともない、現行の紙の受験票は廃止となる。

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 日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は2026年8月18日、TOEIC Listening & Reading公開テストに「デジタル受験票」を導入し、2027年7月実施回から運用を開始すると発表した。専用アプリは2027年5月に提供を開始する。導入にともない、現行の紙の受験票は廃止となる。

 TOEIC Listening & Reading公開テスト(TOEIC L&R)は、コミュニケーションに必要な英語で聞く・読む能力を測定するテスト。2025年度の日本における受験者数は約196万4,000人で、1979年のテスト開始以来、累計5,000万人以上が受験している。

 IIBCは、2025年に発覚した不正受験事案を深刻に受け止め、受験要領の改訂、試験会場での確認体制の強化、本人確認書類の見直しなどの対策を段階的に実施してきた。デジタル受験票は、これらの取組みに続く本人確認強化策の1つと位置付けられている。

 デジタル受験票は、従来の紙の受験票に代わり、顔写真やICチップを搭載した本人確認書類などをオンラインで登録する仕組み。デジタル技術を活用し、ICチップに登録されている顔写真・氏名・住所などの情報と、申込み時に登録した情報を照合することで、なりすましの防止や登録情報の確認精度向上を目的として開発が進められている。利用にはスマートフォンへの専用アプリのダウンロードが必要となる。

 IIBCはこれまで、デジタル受験票について「2026年9月までの導入予定」と案内してきたが、安定的な運用および本人確認書類の対応範囲拡大を図るため、運用開始時期を2027年7月に変更した。

 導入時期を変更したおもな理由は、「本人確認書類の対応範囲の拡張」「全国の試験会場における安定的な運用体制の確立」の2点。ICチップの有無、国内外のパスポート、在留カードの新書式など、利用できる本人確認書類を見直し、特定の本人確認書類をもっていない場合でも受験機会が制限されないよう対応範囲を拡大する。当初のスケジュールでは、この対応範囲の拡張を織り込んだ開発・検証期間が不足していたため、あらためて十分な準備期間を確保することとした。

 全国の試験会場においては、受付(本人確認情報の読み取り・照合や例外時の対応)が安定して実施できることを確認するため、開発要件の検証期間を当初の見込みより延長する必要があったという。

 今後のスケジュールは、2027年3月までにデジタル受験票の詳細告知(当日手順、OSなどの必要環境の案内)を公式サイトなどで順次実施。2027年5月に専用アプリ提供開始、2027年7月実施回の申込み開始。2027年7月実施回で、TOEIC L&R公開テストよりデジタル受験票の運用を開始する。受験者への案内は2027年3月までに行われる予定。なお、内容は現時点の予定であり、今後変更となる場合がある。

 IIBCは、すべての受験者に公平かつ信頼性の高い本人確認の仕組みとして、全国で安定的に提供できるよう準備を進めるとしている。

《風巻塔子》

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