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中学校の教材提供「みらいチャレンジEXPO」全国募集へ

 関西イノベーションセンターは2025年12月22日、キャリアリンクと展開する「万博レガシー協育プロジェクト『みらいチャレンジEXPO』」において、中学生を対象に、企業の社会課題解決の実例を学ぶWeb教材を活用した探究学習の検証をスタートすると発表した。

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万博レガシー協育プロジェクト「みらいチャレンジEXPO」
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 関西イノベーションセンターは2025年12月22日、キャリアリンクと展開する「万博レガシー協育プロジェクト『みらいチャレンジEXPO』」において、中学生を対象に、企業の社会課題解決の実例を学ぶWeb教材を活用した探究学習の検証をスタートすると発表した。

 大阪・関西万博のレガシーとして発足したプロジェクト「みらいチャレンジEXPO」は、社会課題への理解を深める教育機会を提供することを目的とし、中学生が「実社会」とつながり、「未来を自ら創る力」を育む教育プログラムとして設計された。

 初年度となる2025年度は、イノカ、ヴイストン、宇宙開発協同組合SOHLA、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、EX-Fusion、SRSホールディングス、NTT、大林組、HONESTIES、クボタ、塩野義製薬、スペシャルオリンピックス日本、住友電気工業、積水ハウス、東洋製罐グループホールディングス、ハードロック工業、日阪製作所、富士通、ブックオフグループホールディングス、三井金属、読売新聞大阪本社、LIXILの22社が参画。環境、エネルギー、まちづくり、共生、文化など、多様なテーマを取り扱い、各社の取組みを教材化した。

 このプロジェクトでは、企業が取り組むさまざまな社会課題の解決事例を、中学生にもわかりやすくWeb教材にアレンジし、探究的な学びを提供する。教材を活用した中学生は、その企業に対して「感動!」「応援!」「参考になった!」のいずれかを選ぶ。参画企業には、その選択結果を集計し、中学生からのフィードバックとして伝える。学校や家庭での学習で使用するPC・タブレットに対応し、イラストや問いかけを含んだ読みやすい構成で、家庭学習・教室問わずどこでも活用できる。各教科横断的に活用でき、たとえば総合的な学習の時間や社会や家庭科など、各校の指導計画にあわせ、先生の工夫次第で授業の幅が広がる。

 2026年1月からは、プロジェクトの立ち上げに参画した7つの中学校が、教材を使った授業を展開。授業後の学習効果を検証し、今後の改善や全国展開に向けたモデルケースを蓄積する。検証を通じて得られた先生方の声をもとに、Web教材サイトを改善し、機能を追加する。

 2026年度はさらに20社・50校以上の参画を目指し、企業・学校の募集を開始する。プロジェクトに参画・協力できる中学校は、2026年4月から全国で50校募集。説明会は2026年 3月6日・17日・25日・27日にオンラインで開催予定で、現在、申込みを受け付けている。プロジェクト参画企業も募集しており、企業向け説明会も順次開催される。

 今後は、みらいチャレンジEXPOに参画した企業と学校をつなぐ出張授業やリアルイベントについても企画を検討していくとしている。

◆みらいチャレンジEXPO…授業実施協力校募集
対象:全国の中学校(国公私立問わず)
申込期間:2026年4月1日(水)~7月30日(木)
授業開始期間:2026年9月10日(木)~2027年2月下旬ごろ

【学校向けプログラム説明会】
日程:2026年3月6日(金)・17日(火)・25日(水)・27日(金)各日16:00~17:00
参加費:無料
形式:オンライン
申込方法:Webサイトより申し込む

《風巻塔子》

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