NTT西日本は2025年11月21日、Instructureと提携し、デジタル学修歴証明書サービス「パーチメント・デジタリー・サービス」ならびに「パーチメント・デジタリー・レシーブ」を国内大学向けに提供開始する。同社の「証明書発行サービス」のオプションとして加わり、海外の教育機関との証明書の送受信を円滑化する。信頼性と国際通用性の高い仕組みを通じて、大学の業務負荷軽減と教育の国際化を支援する。
NTT西日本はこれまで、デジタル学修歴証明書を指定の宛先に提出できる「証明書発行サービス オンライン送付機能」を提供し、大学のDX(デジタル・トランスフォーメーション)やペーパーレス化、業務負荷の削減に貢献してきた。
一方、海外の教育機関との証明書のやり取りにおいては、郵送やメールでの対応に多くの業務負荷がかかっているという課題があった。特に、海外では学修歴証明書の偽造対策としてデジタル化が進んでおり、信頼性の高い証明書のやり取りが求められていた。
今回導入するInstructureの「パーチメント・デジタリー・サービス」ならびに「パーチメント・デジタリー・レシーブ」(以下、パーチメント)は、世界135か国以上の大学や学位評価機関で利用されているサービス。電子署名により改ざんが防止されたデジタル学修歴証明書を、信頼性の高いネットワーク経由で送受信できる。このサービスを導入することで、教育の国際化を進める大学のニーズに応える。
パーチメント・デジタリー・サービスは、学生がポータルサイトから、電子署名とタイムスタンプが付与されたデジタル学修歴証明書を、メールやパーチメントのネットワーク経由で海外の教育機関に共有できる機能。大学の管理者から一括で共有することも可能。これにより、証明書に関する海外機関からの問合せ削減が期待できる。
パーチメント・デジタリー・レシーブは、大学側が、海外のパーチメント参加機関が発行するデジタル学修歴証明書をオンラインポータルで直接受け取り、管理・検証できる機能。証明書の受付プロセスが自動化され、事務処理の削減や、入学・採用決定の迅速化につながる。
これにより、国内向けの「オンライン送付機能」と、おもに海外向けの「パーチメント」を、送付先に応じて選択できるようになる。
NTT西日本とInstructureは今後も、海外の教育機関との信頼性の高いネットワークを提供・サポートし、国内大学の国際化推進やDX、業務負荷軽減を支援していく。
将来的には、NTT西日本の「証明書発行サービス」と「パーチメント」をAPIで連携させ、証明書の申請・決済からポータルサイトへの格納までをオンラインで自動連携する仕組みの開発を予定している。これにより、さらなる業務負荷軽減を目指すとしている。







