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NEDOとJAIST、研究者と企業のマッチング支援で産学連携

 NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)と北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)は2025年10月27日、相互協力の覚書をNEDOの吉田理事およびJAISTの寺野学長にて締結した。

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NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
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 NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)と北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)は2025年10月27日、相互協力の覚書をNEDOの吉田理事およびJAISTの寺野学長にて締結した。産学連携を見据えた研究者と企業などとのマッチング支援や、スタートアップ支援人材の育成などに連携して取り組む。

 大学・研究機関などの活性化とわが国社会の発展に寄与するものとして、産学官連携の一層の充実・強化が求められている。NEDOは、次世代のイノベーションを担う人材の育成および、わが国における新産業の創出に貢献することを目的として、産学連携に向けた大学支援を行ってきた。また、大学発スタートアップや起業家への支援に積極的な大学と相互協力を強化すべく、これまで20の大学と覚書を締結してきた。

 JAISTは、地域と連携したオープンイノベーションの推進に積極的に取り組んできた。とりわけ2014年から開催している産学官金の交流イベント「Matching HUB Hokuriku」は、北陸地域を中心とした企業・大学・自治体・金融機関が一堂に会し、研究シーズと社会ニーズを結びつける場として定着しており、毎年1,500人以上の参加者を集める北陸最大級の産学連携イベントへと成長している。こうした活動を通じて、共同研究の創出、スタートアップの立ち上げ、地域課題の解決につながる数多くの事例を生み出している。

 NEDOとJAISTは、覚書の締結を通じて、研究者と企業などとのマッチング支援に関するイベントなどの実施、また大学発スタートアップの創出に向けて相互協力を行うことで、さらなる産学連携の発展やイノベーション創出環境の整備に貢献する。

 覚書の締結式では、NEDOの吉田理事およびJAISTの寺野学長が協定書への署名を行う。

 覚書では、次の3つの分野で相互連携を図る。「研究者と企業などとのマッチング支援」研究者と企業などとのマッチング支援に向け、イベントなどで相互連携を図る。「NEDO事業に係るセミナーの実施」。「大学発スタートアップ創出に向けた支援」支援に向けた環境を整備するほか、NEDO主催のイベントやスタートアップ支援研修にJAISTから優先して人材を受け入れ、育成する。

 NEDOはこれまで、北海道大学、九州大学、広島大学、東北大学、名古屋大学、神戸大学、東京科学大学(旧東京工業大学)、山口大学、山形大学、徳島大学、信州大学、大阪大学、金沢大学、千葉大学、東京農工大学、鹿児島大学、芝浦工業大学、沖縄科学技術大学院大学、横浜国立大学、大阪公立大学の20大学と覚書を締結している。

 JAISTが中心となって進めている「Matching HUB」は、地方創生、地域活性化の取り組みで、地域の大学や企業などのシーズやニーズ、行政や金融機関などからの支援を集約し、マッチングさせることで、新製品・新事業につながる種を作るという新しいコンセプトに基づくシステム。「Matching HUB Hokuriku 2025」を2025年11月13日と14日に開催予定。

《吹野准》

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