教育現場の声を社会に届ける市民団体Grassroots Educationは、教職員が安心して働ける新しい学校の形を考えるイベントを2025年12月21日に大阪市の長原小学校講堂で開催する。大空小学校初代校長・木村泰子氏を迎え、教職員が安心して働ける「新しい学校のかたち」を対話から考える。
中央教育審議会が「令和の日本型学校教育」を提言して4年経ち、2030年の学習指導要領改訂に向けた動きが進むが、現場では教員の長時間勤務や精神疾患、子供の不登校が課題となっている。こうしたギャップを埋めるため、Grassroots Educationは現場の声を届ける活動を継続している。
今回のイベントは、教育現場からのSOSを受け、先生の安心が子供の安心を支える学校づくりを目指す場を提供する。100名規模の教職員が参加し、具体策を模索する。特に、教員がSOSを安全に出せる環境整備を重点に議論が進められる予定。
参加対象は小・中学校の教職員や教育関係者で、参加は無料。イベントは午前10時から始まり、オープニングではGrassroots Educationの活動紹介や趣旨説明が行われる。続く木村氏の講演では、1人の子供から学んだ先生の安心の意味について語られる。また、ワークショップとディスカッションが行われ、教育現場でのアクションにつながるアイデアへとつなげる。
登壇者は他に、大阪の公立小学校教員の松下隼司氏、市民団体Grassroots Education代表の土田麻衣氏も含まれ、それぞれが持つ多様な視点から新しい学校の実像について探る。このイベントでの意見やアイデアは、今後の政策提言や教育現場での取組みに生かされるという。
Grassroots Educationは、子供を中心にした対話的学びの実現を目指し、地域での共感の輪を広げる上映会や座談会などの活動も展開している。
◆木村泰子先生と考える、先生も子どもも居心地の良い新しい学校づくり
日時:2025年12月21日(日)10:00~11:30
会場:大阪市長原小学校講堂
対象:小・中学校の教職員、教育関係者
募集人数:100名
締切:先着順
参加費:無料
申込方法:Webサイトより申し込む