BANDAI SPIRITSは、小学校向けプラモデル授業パッケージ「ガンプラアカデミア」を提供している。ガンプラアカデミアの申込受付は毎月14日に翌月分を締め切る。教材は無料で提供するが、授業は各学校の指導者が実施する。
「ガンプラアカデミア」は、小学校5年生向けにプラモデルを通じてものづくりの楽しさを学ぶ授業パッケージ。2023年度に全国の3,300校で28万人を超える児童が参加した。2025年9月1日現在、参加校数は累計1万2,378校、参加児童数は累計85万172人にのぼる。
プラモデル授業「ガンプラアカデミア」では、配信動画と体験用プラモデルを無料提供し、教室で工場見学や組み立て体験ができる。キャリア教育やSDGs学習にも対応し、指導案やワークシートなど授業に必要な一式を完備している。
新オプション「マイプラスチックステーション」では、ランナー粒断機と成形機を備えた特装トラックが学校を訪問し、ガンプラアカデミアで出た廃ランナーを目の前でリサイクルする。プラスチックのリサイクルをさらに深く学べる指導案や配信動画、ワークシートなども提供される。
ガンプラアカデミアは、プラモデルを題材に工場の生産工程や技術の発展を理解することを目的としている。キャリア教育としては、プラモデルの生産に関わる人々の努力や仕事への向き合い方を理解することができる。また、サステナブルな学びとして、プラスチック廃材の再利用など持続可能なものづくりへの取組みを理解することができる。
授業は小学5年生に推奨されており、プラモデルを組み立てる体験と工場見学動画で「ものづくり」の面白さや製品に込められた工夫を楽しく学習できる。プラモデルの生産工程は大変シンプルで、工業製品が生み出される過程や、各セクションで働く人の願いと努力を学ぶのに適した題材だという。プラモデル工場のスタッフにオンラインで質疑応答できる「ライブ通話コース」オプションも用意されている。
準備に大きな負担なく導入可能で、付属する指導案・ワークシートは、NHKエデュケーショナルと企業教育研究会が制作協力しているため、安心して使用できる。これらの教材はWebからのダウンロード方式で提供され、教師の負担を最小限に抑えながら授業を行える。学校側で準備するものは、配信動画を再生したり、教材をダウンロードできるインターネット環境と、配信動画を再生するモニターまたはプロジェクター。
バンダイホビーセンターでは、ランナー部分のプラスチック使用量の削減やプラスチック廃材の回収やリサイクルに取り組んでいる。ものづくりの技術を未来に持続させていくうえでの課題やその解決策について自分なりの考えが持てるような探究的な学習へ繋げられる。また、新オプションとして、機材を積んだトラックが学校を訪問し、児童の目の前でマテリアルリサイクルの工程を実演授業できる「マイプラスチックステーション」も用意されている。
授業の実施までの流れは、Webサイトからの申込み、動画配信リンクの送信、教材の確認やダウンロード、組み立てキットの送付、授業実施、アンケートへの回答というステップで進行する。授業予定日の2か月以上前に申し込み、配信動画のIDとパスワード、指導案やワークシート、アンケートのダウンロード用リンクがメールで届く。授業予定日の2~1週間前に組み立て体験キットが学校に届き、指導案に沿って授業を実施する。授業後は「教材アーカイブ」内のWebアンケートに回答する。
「ガンプラアカデミア」の申込受付は毎月14日に翌月分を締め切る。参加条件として、申込みは国内の「文部科学省が定める小学校」に限られ、授業時間外での実施は不可である。日程や条件によっては受け付けられない場合もあるため、注意が必要である。児童1人につき1回の申し込みが可能で、実施後にはアンケートへの回答が求められる。実施校名やアンケートの回答内容、授業のようすなどの写真は、Webサイトや広報で使用されることがあるという。