島根県立大学は、2026年度入学者選抜より、人間文化学部の総合型選抜に「地域教員希望枠」を新設することを発表した。この新たな入試区分は、大学卒業後に島根県内で教員として働く意欲を持つ島根県内の高校生を対象とする。
この取組みは、2024年6月に文部科学省の「地域教員希望枠を活用した教員養成大学・学部の機能強化事業」に採択されたことを受けて始まった。島根大学との連携事業として、過疎・少子化に直面する山陰地域における教師の質保証を目的に、志望・養成・採用・研修段階の一貫した取組みが進められている。
具体的には、高校生と大学生が交流する「入学前プログラム」の実施や、教員を目指す高校生を受け入れる「地域教員希望枠」入試の創設が含まれる。また、島根県教育委員会および島根大学と連携した授業の実施、教員採用後のフォローアップまでを一貫して行う予定である。
地域教員希望枠への出願は、島根県内の高校生(県内高校在籍者もしくは県内在住者)に限る。地域教員希望枠の募集人員は、保育教育学科が5名、地域文化学科が5名。なお、地域文化学科では、地域教員希望枠の判定で合格とならなかった場合、総合型選抜(自己推薦)の選抜対象となる。入試情報の詳細は、選抜要項・募集要項で確認できる。